...その異同を見極めるだけにでも女性の中から天才の出現するのは最も望まるべきことだ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...絶頂を極めることが出来た...
石川欣一 「可愛い山」
...いつの間にか単に山嶺を極めるということに興味を失いかけた私は――これは私の登山生活に対する一種の哀歌であるかも知れぬ――山嶺と山嶺との間に位し...
石川欣一 「山を思う」
...いかなる手段の革命も困難を極めるに違いない...
太宰治 「惜別」
...それから観眤(かんじ)を極めると云う殆(ほと)んど追字訳(ついじやく)のような処もあって...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...後者のその厚い髯はニタリ笑いのような少なくとも凄い微笑に似た何物かをかくしたという事を見極めるために二度見つめた...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...思ひ切つてさういふ風に極められぬと極める方がよいのであります...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...しかもこんな芝居的夢幻的現象の因を極めるのは遺伝によるよりほかにしようはなかろうと思う...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...この艶麗憂愁を極める能楽の一番は終るのである...
野口米次郎 「能楽論」
...どんな男かはつきり見極めることは出来なかつたが...
北條民雄 「間木老人」
...旅人は遂に前人未踏のブロッケン山の絶頂を極める...
堀辰雄 「ゲエテの「冬のハルツに旅す」」
...よそうと云うことだけは極めることが出来た...
森鴎外 「雁」
...どんなえらい學者でも極めることは出來ないのだ...
森鴎外 「半日」
...さうならぬうちに早く出来る丈の快楽を極めるが好いのだ...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...この道を極めることが困難だということは...
山本周五郎 「花も刀も」
...湖を極めるには船に頼るより仕方がない...
吉江喬松 「霧の旅」
...御子息、お孫たちまで、みな老先生をしのぐ俊才(しゅんさい)と、徳川殿もよくおうわさのことゆえ、お伴(つ)れ立ってあれば、徳川殿にもいっそうお欣(よろこ)びでございましょう」「では、直(す)ぐにも」と、心を極めると、悠長に構えたり、徒(いたずら)に勿体ぶっている石舟斎ではなかった...
吉川英治 「剣の四君子」
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