...透かさず声を励まして...
芥川龍之介 「邪宗門」
...貞之助は透かさず...
谷崎潤一郎 「細雪」
...妹さんのことは僕には関係がないんだから、どんな事実でも隠さず仰っしゃって下さるのは結構だけれども、仰っしゃりたくなかったら聞かして下さるには及びませんてね」井谷は、幸子のほっとしたような顔つきを看(み)て取ると、透かさず云った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...なかの妹の一人が透かさずあとをつけた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...ところがこの『お若いかた』は透かさず相手の出鼻を折っぺしょった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...リーポチカ夫人は透かさず相手の言葉をひったくった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...透かさずお角の後を追蒐(おっか)けました...
中里介山 「大菩薩峠」
...透かさずそれを追いかけて来る...
中里介山 「大菩薩峠」
...透かさず三名の恨みの片割れを追撃しに出かけて行ってしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...透かさず自分に向って飛びかかって来るでもなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこをお角は透かさず...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうすると透かさずお銀様が...
中里介山 「大菩薩峠」
...透かさず追いかけるようなこなしで...
中里介山 「大菩薩峠」
...その掴みそこねたこっちの破綻(はたん)を透かさず泳がせて置いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...透かさずその言葉尻をとらえてみたのですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...村正のおじさんは透かさず...
中里介山 「大菩薩峠」
...透かさず汽車で寝られんと言足す...
二葉亭四迷 「旅日記」
...出入りの模様を研究するだけでも一週間ぐらいかかる筈だが……彼奴(きゃつ)だとすると……」「ちょっと待って下さい」犬田博士は透かさず手を揚げて制した...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
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