...殆んど一顧の値だに無き極々些末の一事件であるのかも知れない...
石川啄木 「葬列」
...おとよの念力が極々(ごくごく)細微な径路を伝わって省作を動かすに至った事は理屈に合っている...
伊藤左千夫 「春の潮」
...極々(ごくごく)内気なひとでしたから...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...これは極々(ごく/\)の内証話(ないしようばなし)だが...
薄田泣菫 「茶話」
...極々明白に自分は從來の一切の定説や形式やを疑ふ者であるといふことを自覺し且つ公言するのとの別がある...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...藁葺の極々粗末な作りやうで右手の戸袋によつて駄菓子のやうなものがガラス箱に入れて置いてある...
長塚節 「竹の里人〔三〕」
...朱(しゅ)で極々(ごくごく)細(こまか)く念入りに描いたもので...
中谷宇吉郎 「九谷焼」
...もとは極々(ごくごく)内気(うちき)の優しいかたが...
夏目漱石 「草枕」
...なあに参りは参っても肝心のお話は極々(ごくごく)つまらない面白くないものだからただ此処(ここ)までやってきた私の厚意だけを汲みとってもらえばそれでもう沢山である...
新渡戸稲造 「イエスキリストの友誼」
...極々よき風味なり...
長谷川時雨 「大丸呉服店」
...肥後から来て居た山田謙輔(やまだけんすけ)と云う書生は極々(ごくごく)の御幣担(ごへいかつぎ)で...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...しかし私は嫉妬はしなかつた――あつても極々(ごく/\)稀であつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...その仔虫は彼のいわゆる鉄砲虫(カミキリムシの仔虫)を極々小くしたような形ちで黄白色を呈し...
牧野富太郎 「植物記」
...極々小さい顔はまるで白蝋色をして居る...
宮本百合子 「或日」
...されど余は此事に就きて極々の素人なれば君が果してマクレオッドやらバスチヤやらそんな事は存ぜぬなり...
山路愛山 「明治文学史」
...極々(ごくごく)...
吉川英治 「大岡越前」
...極々(ごくごく)...
吉川英治 「新書太閤記」
...一目でそれが極々初期の彫刻に現れていた途方もなく大きい円筒状の塔のことだと判ったが...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
ランダム例文:
武士は食わねど高楊枝 別れ路 一事件
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??