...おとよの念力が極々(ごくごく)細微な径路を伝わって省作を動かすに至った事は理屈に合っている...
伊藤左千夫 「春の潮」
...沖縄人は市民としても人類としても極々(ごくごく)つまらない者である...
伊波普猷 「沖縄人の最大欠点」
...これは極々(ごく/\)の内証話(ないしようばなし)だが...
薄田泣菫 「茶話」
...極々の奥底は概してその人の性質・経験等より出でたる偏狭なる...
津田左右吉 「仏教史家に一言す」
...極々明白に自分は從來の一切の定説や形式やを疑ふ者であるといふことを自覺し且つ公言するのとの別がある...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...極々徹底したる懷疑説より見れば未だ極めて初歩の者である...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...朱(しゅ)で極々(ごくごく)細(こまか)く念入りに描いたもので...
中谷宇吉郎 「九谷焼」
...なあに参りは参っても肝心のお話は極々(ごくごく)つまらない面白くないものだからただ此処(ここ)までやってきた私の厚意だけを汲みとってもらえばそれでもう沢山である...
新渡戸稲造 「イエスキリストの友誼」
...女学校を出て一二ヶ月しか経たない娘にありがちの極々ほっそりした躯(からだ)つき...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...それは松木と五代は極々日蔭者(ひかげもの)で...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...鎖国士族が極々嫌いで之(これ)に力を尽(つく)す気はない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...極々(ごくごく)些細の事でも一寸(ちょい)と胡麻化(ごまか)して貪(むさぼ)るようなことは私の虫が好かない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...しかし私は嫉妬はしなかつた――あつても極々(ごく/\)稀であつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...されど余は此事に就きて極々の素人なれば君が果してマクレオッドやらバスチヤやらそんな事は存ぜぬなり...
山路愛山 「明治文学史」
...成る限り大切(だいじ)を取って極々の内密(ないない)に...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...極々(ごくごく)...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...一目でそれが極々初期の彫刻に現れていた途方もなく大きい円筒状の塔のことだと判ったが...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...彼らが不完全な状態になったのは極々最近だということがますますはっきりした...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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