...両側に植え付けられている水楊(やなぎ)はすでに黄色い芽をふいて...
犬田卯 「錦紗」
...彼の持ち帰った新種は首尾よく三か所に植え付けられ...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...日本人が科学的頭脳において西洋人に必ずしも劣らないという自信を生徒の頭に植え付ける事もかなり大事な事ではないかと思う...
寺田寅彦 「雑感」
...そのさし絵の木版画に現われた西洋風景はおそらく自分の幼い頭にエキゾチズムの最初の種子を植え付けたものであったらしい...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...言語の不思議は早くから自分の頭の中にかなり根深い疑問の種を植え付けていたもののようである...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...ところが植え付けが少なかった上に日照りの関係でできが悪く...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...隣へ通う路次(ろじ)を境に植え付けたる四五本の檜(ひのき)に雲を呼んで...
夏目漱石 「一夜」
...芍薬(しゃくやく)も十坪(とつぼ)あまり一面に植え付けられていたが...
夏目漱石 「こころ」
...縁台の横から後部へ掛けて植え付けてある杉苗の傍(そば)に...
夏目漱石 「こころ」
...ただ鼻の下に薄黒く髯(ひげ)の芽生(めば)えが植え付けてないのでさては別人だと気が付いた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...他に抜きん出たいという渇望を彼に植え付けた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...英国が生き延びる唯一のチャンスは欧州にスポーツ害毒を植え付けることです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...その世話で種を送りもらい植え付けて後穿鑿(せんさく)すると...
南方熊楠 「十二支考」
...植え付けのころからさっぱり雨が降らなかったために...
宮沢賢治 「グスコーブドリの伝記」
...同時にそこには姫草ユリ子から植え付けられた白鷹氏の性格に関する先入観念が...
夢野久作 「少女地獄」
...吾輩が植え付けた五十万の漁民が...
夢野久作 「爆弾太平記」
...梧桐(あおぎり)がたくさん植え付けてあって...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...これらのことの全部または一部をなしたいとの願望はあらゆる人の胸に植え付けられている...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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