...大部分は葡萄が植え付けられてあつた...
石川三四郎 「馬鈴薯からトマト迄」
...両側に植え付けられている水楊(やなぎ)はすでに黄色い芽をふいて...
犬田卯 「錦紗」
...それからまた老母の所へ行って植え付け場所を相談したりした...
寺田寅彦 「球根」
...そのさし絵の木版画に現われた西洋風景はおそらく自分の幼い頭にエキゾチズムの最初の種子を植え付けたものであったらしい...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...向こうところに敵なくして剣の力で信仰と権勢を植え付けて行った半生の歴史はそれほど私の頭に今残っていないが...
寺田寅彦 「春寒」
...言語の不思議は早くから自分の頭の中にかなり根深い疑問の種を植え付けていたもののようである...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...道明寺(どうみょうじ)の餡入(あんい)り餅(もち)であったがその外側に糯米(もちごめ)のふかした粒がぽつぽつと並べて植え付けてあった...
寺田寅彦 「物売りの声」
...しかしこれら哲学者の植え付けた種子が長い中世の冬眠期の後に...
寺田寅彦 「量的と質的と統計的と」
...ところどころ桜の若木が植え付けられている...
永井荷風 「放水路」
...芍薬(しゃくやく)も十坪(とつぼ)あまり一面に植え付けられていたが...
夏目漱石 「こころ」
...縁台の横から後部へ掛けて植え付けてある杉苗の傍(そば)に...
夏目漱石 「こころ」
...ただ鼻の下に薄黒く髯(ひげ)の芽生(めば)えが植え付けてないのでさては別人だと気が付いた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...舞台の真中へ大きな柳を一本植え付けてね...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...予想通り最高の恐怖を植え付けた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...ことしは心配せずに植え付けてください...
宮沢賢治 「グスコーブドリの伝記」
...吾輩が植え付けた五十万の漁民が...
夢野久作 「爆弾太平記」
...梧桐(あおぎり)がたくさん植え付けてあって...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...要りもしない感受性を植え付けられたせいで全ての恐怖が当時同様にフラッシュバックしてくるのだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
便利!手書き漢字入力検索