...どこかの案山子(かかし)が玉蜀黍(とうもろこし)の畑から逃げだしてきたのかとまちがえるかもしれない...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...その後は案山子の上に糞(ふん)をしかけるという仇討(あだうち)まで...
海野十三 「人造物語」
...由蔵は垢摺(あかす)りを持ったまま呆然(ぼうぜん)と案山子(かかし)のように突っ立っている...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...案山子(かかし)のように痩せて鼻眼鏡をかけ...
谷譲次 「字で書いた漫画」
...案山子(かがし)めが!」四 その有用な点パリーは弥次馬(やじうま)に初まり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...無人格な案山子殿のならば...
中里介山 「大菩薩峠」
...案山子として使用するには...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの一人の若者を案山子に使用せねばならない時節柄の...
中里介山 「大菩薩峠」
......
野口雨情 「螢の燈台」
...その案山子に魔がさしたてエのは」「白っばくれちゃいけない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...案山子(かかし)に魔が差したのを教へてゐるくせに」母親のお槇(まき)は我慢のならぬ顏を次の間から覗かせるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...案山子のやうに立つてゐた...
牧野信一 「鏡地獄」
...この分では奉天が陥落するまでには案山子のやうに突つ張つてしまふだらうと吐息をつき...
牧野信一 「サクラの花びら」
...「何だ手前は――何処から来た案山子野郎だい...
牧野信一 「鎧の挿話」
...雀なども引板(ひきいた)鳴子(なるこ)には驚くが案山子の頭には折々は来てとまるかも知れない...
柳田国男 「年中行事覚書」
...だんだんに案山子の風俗もモダーンになるのだが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...この晩は案山子に餅(もち)を供え...
柳田国男 「年中行事覚書」
...とにかく我々の案山子の姿は最近五十年間にもだんだんに変っている...
柳田国男 「年中行事覚書」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??