...必ずをぢを案山子(かゝし)に使ひ給ひき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...機関仕掛(からくりじかけ)の案山子(かかし)のやうに彼方此方(あちこち)に動いてゐた...
石川啄木 「道」
...案山子(かかし)のごとく立ったりける...
泉鏡花 「歌行燈」
...今いう山田の案山子(かかし)のことです...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...案山子(かゝし)のやうな恰好をして...
薄田泣菫 「茶話」
...ぼろぼろ着物の案山子(かかし)みたいな例の海賊君との対照が...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜改お祭ちかい朝の道を大勢で掃いてゆく・萩の一枝にゆふべの風があつた曇り日の時計かつちりあつてゐる案山子...
種田山頭火 「行乞記」
...この界隈の痩せこけた案山子(かかし)たち★が...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...フランスを吹きわたるどの風も徒らにその案山子たちの襤褸をはたはたと振り動かすだけであった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...貧富の両極端からほとんど等距離にあるノートル・ダムの展望塔がその両方ともを見られないくらいに遠く隔ってもいない処なのであるが)襤褸(ぼろ)と寝帽(ナイトキャップ)とを著けた案山子(かかし)たちと幾分でも関聯して考えると...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...「案山子」という語は「襤褸を著た人」をも意味するからである...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...精神を喪失した案山子のような彼と...
豊島与志雄 「朝やけ」
...小鳥はその案山子(かかし)になれ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...鳴子(なるこ)や案山子(かかし)の立っている辺(あたり)から折々ぱっと小鳥の飛立つごとに...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
......
中原中也 「山羊の歌」
...案山子(かかし)の代りに八五郎を頼んで来たと言えば済む――」平次はそう言いながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...案山子のやうに立つてゐた...
牧野信一 「鏡地獄」
...一方もまた“足利案山子(かかし)”と応酬して...
吉川英治 「私本太平記」
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