...目前に光ったんですから吃驚(びっくり)して、邪険に引払うと、最(も)う汽車が動出す...
泉鏡花 「浮舟」
...邪険に火箸(ひばし)で掻(か)い掘(ほじ)って...
泉鏡花 「歌行燈」
...襖際(ふすまぎわ)に横にした三味線を邪険に取って...
泉鏡花 「歌行燈」
...邪険にお踏みでない...
泉鏡花 「婦系図」
...煙草の喫(すい)さしを灰の中へ邪険に突込(つっこ)み...
泉鏡花 「婦系図」
...どんなにでもその子を邪険に扱うんだからな...
太宰治 「新釈諸国噺」
...わたしをひとりにしといておくれ……」はては玉を邪険におしやって...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...邪険にしないでくれ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...猫を邪険に取扱ったことさえありましたね...
豊島与志雄 「未亡人」
...武助さんは邪険にぐらぐらと船を揺すぶつた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...岩井は邪険に引き戻し...
久生十蘭 「魔都」
...ラルフを邪険にしたことが恥ずかしくなった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...今では袖をひいた伜を邪険に突きとばし...
本庄陸男 「石狩川」
...この頃ンなって急に俺を邪険にし出しやがら」そうなると今松のほうも...
正岡容 「寄席」
...少しは読み書きも明るいけれ共、根(こん)のないお君は、ズーッと写真だけ見てしまうと、邪険に、雑誌を畳に放り出して、胸の上に手をあげて、そそくれ立った指先を見て居た...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...幸い美人だから邪険にされなくてまあまあです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...と邪険にいうのであった...
山本周五郎 「年の瀬の音」
...勘弁して下さい」「それにしてもずいぶん邪険になさるわ」「まったく済みません」「これで拭いて下さいまし...
山本周五郎 「風流太平記」
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