...露に濡れた一叢(ひとむら)の卯(う)の花の水の栞(しおり)をすると思うのも...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...挿花の栞(しをり)などがある...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...栞(しおり)して山家集(さんかしゅう)あり西行忌(さいぎょうき)昭和五年三月十三日 七宝会...
高浜虚子 「五百句」
...谷川士清の和訓栞「くぬぎ」の條に云く...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...栞(しおり)にしようと思う...
中勘助 「島守」
...静かに栞(しおり)を抽(ぬ)いて...
夏目漱石 「虞美人草」
...中からヌーボー式に青い柳を染めて赤瓦の屋根が少し見える栞(しおり)があらわれる...
夏目漱石 「虞美人草」
...小野さんは左の手に栞を滑(すべ)らして...
夏目漱石 「虞美人草」
...栞を差し込んだ頁(ページ)の上から七行目に「埃及(エジプト)の御代(みよ)しろし召す人の最後ぞ...
夏目漱石 「虞美人草」
...平次の智慧で殘して行つた栞(しをり)を探すより外はありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お品さんは浪花屋の天水桶へ目印の栞(しおり)を書いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...水肌すれ/\に浮かした目印の栞(しをり)が見えたのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...栞(しおり)代りに撒(ま)いたように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...栞をはさんだままの書物と...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...圭一は机の上に開けてあつた洋書の讀みさしたペエジに栞の紐を挾んで...
森林太郎 「身上話」
...吉凶二つの面を持っている理由にまで入って行かれる山口の栞(しおり)となるのかもしれない...
柳田国男 「年中行事覚書」
...栞(しおり)をして置いてやるのだと答えたので...
柳田国男 「母の手毬歌」
...悲調な恋愛詩の栞(しおり)かのように可憐である...
吉川英治 「随筆 新平家」
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