...衣類等を入れた例の柳行李を二つつけた馬が結びつけられ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...柳行李と同じやうに人生の旅に無くて叶(かな)はない電車である...
薄田泣菫 「茶話」
...柳行李(やなぎごうり)と用箪笥(ようだんす)の隙間の暗い穴ぼこになつた所に...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...柳行李(やなぎごうり)...
田山花袋 「蒲団」
...大きな柳行李が三箇細引で送るばかりに絡(から)げてあって...
田山花袋 「蒲団」
...俥が来ると――その時分には小さい柳行李を持つて皆歩いてたもので其れに着替への羽織など皆這入つてゐる...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...今どき柳行李の弁当入れなど...
壺井栄 「二十四の瞳」
...荻窪まで路案内(みちしるべ)かた/″\柳行李を負(お)わせてやることにした...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...柳行李まで売り払った...
豊島与志雄 「反抗」
...女の荷物であるらしい柳行李が白く鮮かである...
長塚節 「開業醫」
...安井は心ならず押入の中の柳行李(やなぎごうり)に麻縄(あさなわ)を掛けた...
夏目漱石 「門」
...上(うへ)には支那鞄(しなかばん)と柳行李(やなぎごり)が二(ふた)つ三(み)つ載(の)つてゐた...
夏目漱石 「門」
...その杞柳は柳行李の材料になると山崎氏の話であつた...
野上豐一郎 「北信早春譜」
...実はその「柳行李」は富山で出来るのではなく...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...柳行李といっしょに人力車に乗り...
山之口貘 「私の青年時代」
...柳行李(やなぎごうり)...
山本周五郎 「青べか物語」
...見ると八畳の間一パイに新聞や小説や雑誌の類が柳行李(やなぎこうり)や何かと一緒に散らばっていて...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...括(くく)つたまゝ別莊の玄關にころがしてあつた柳行李を解いて...
若山牧水 「樹木とその葉」
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