...私が今日郷土の研究に指を染めるようになったのは...
伊波普猷 「私の子供時分」
...青い染料をすりつけて染めること...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...そして小説に筆を染める方が得策である...
田山録弥 「小説新論」
...またそれの汚染(しみ)がそこにある多くのものを赤く染める時が...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...自分のような門外漢がこの講座のこの特殊項目に筆を染めるという僣越(せんえつ)をあえてするに至った因縁について一言しておきたいと思う...
寺田寅彦 「映画芸術」
...深海の色に染めるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...闇を染めるやうな甘つたるい言葉...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鶴石は眉の濃い人のいゝ眼もとをちらと染めるやうに輝かせて...
林芙美子 「下町」
...魔物の目のように染める暗礁(あんしょう)を見いだした...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...イヨゾメのソメはズミのスミと同じく共に皆染めるの意である...
牧野富太郎 「植物記」
...それでも染める紺屋が偶(たま)には無いでもないので...
牧野富太郎 「植物記」
...紫を染める時にはサワフタギは用いないで...
牧野富太郎 「植物記」
...空をスレエトいろに染めるもやをつらぬいて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...庭さきの空を染める赤蜻蛉の群をながめながら常にない静かさを感じた...
室生犀星 「故郷を辞す」
...世界の創造に手を染めることによってその無為を脱した...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...慎ましく衣を染める...
柳宗悦 「民藝四十年」
...カマクラぬ花や手のさきに染めろ親のゆしごとや胸にそめろ即ちこの島でもまた鳳仙花は爪を染める花として...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...木の葉や草をちぢの色に染める...
山本周五郎 「古今集巻之五」
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