...食中毒で、今朝から片腹痛い...
...「片腹痛いほど笑う」(とても笑う)...
...人生のための文学などとは片腹痛い心地がして堪えられなかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...おれに張り合ってみようというのでさえ片腹痛いのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...幕府の鼻息を覗う領主の恩を云々(うんぬん)されるのは片腹痛い――」「何んと」四人の家来はいきり立ちました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...何より片腹痛いのは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...片腹痛いことに思つた...
平出修 「逆徒」
...片腹痛い言(こと)まで云ッてやがて下女が持込む岡持の蓋(ふた)を取ッて見るよりまた意地の汚い言(こと)をいう...
二葉亭四迷 「浮雲」
...ゴーシ夫人が犯罪者とは片腹痛い...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...野暮臭くつて片腹痛い――の...
牧野信一 「小川の流れ」
...あんまり理想論を述べたてるのは止めて(御自分もさぞかし片腹痛いことだらうから――...
牧野信一 「新興芸術派に就いての雑談」
...民主国家文化国家もとんだ片腹痛い...
正岡容 「山の手歳事記」
...また片目にまでされて高名らしく吹聴(ふいちょう)とは片腹痛いと笑うたので...
南方熊楠 「十二支考」
...さぞ片腹痛いことでしょうね...
三好十郎 「恐怖の季節」
...局(つぼね)などと言われる狭い短い板の間の戸口に寄って薫の坐(ざ)しているのを片腹痛いことに思う小宰相であったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ひょっといただく人が違っていたりしては片腹痛いではございませんか」と姫君は言い...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...主家の仇呼ばわりは片腹痛いというものだ」「おのれ...
吉川英治 「江戸三国志」
...三「出しゃばり者の態(ざま)を見るがよい」「片腹痛い身のほど知らずめ」「いやよい気味だ...
吉川英治 「剣難女難」
...ただ人に片腹痛い気持を起させるだけですよ」「嘘だとお思いなさるのか」「たれも真にうける者はないでしょう...
吉川英治 「三国志」
...片腹痛いと思うのである...
吉川英治 「新書太閤記」
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