...三人はもとより旧知の間柄ではない...
太宰治 「ロマネスク」
...元々そう親しいという間柄ではないのですから...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...それだけで同時に技術は単なる手先きの事柄ではないことになる...
戸坂潤 「技術の哲学」
...決して歓迎すべき事柄ではない筈である...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...で結局博士の学説に仮に何かの誤りがあったとしても(之は検事という専門家を信じる他ないので民衆の容喙すべき事柄ではない)...
戸坂潤 「社会時評」
...おれと千代とは以前から識らない間柄ではないのだ...
豊島与志雄 「花ふぶき」
...私どもの家は士族としてはさほどよい家柄ではないのに...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...君がそんなことに関係したのは柄ではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...心を動かすようなさもしい人柄ではないけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...昨日や今日の間柄ではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...大した手柄ではない...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...正面から私に敵名乘などを擧げる柄ではない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...死は直接的體驗の事柄ではないが...
波多野精一 「時と永遠」
...人間が自己省察によつて知り得る自己の状態や業績などを本としてかれこれ論議しうる事柄ではないのである...
波多野精一 「時と永遠」
...別に奇異(ファンタスク)だの玄妙(ミスチック)だのという事柄ではない...
久生十蘭 「魔都」
...隠し事は塵(ちり)ほどもなかった間柄ではないか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...驚くべき事柄ではないか...
柳宗悦 「民藝四十年」
...こんなところに住むような人柄ではないとか...
山本周五郎 「季節のない街」
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