...平氏の常に執り来れる高圧的手段によつて...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...彼は鼓判官知康の院宣を持して来れるに問ひて「わどのを鼓判官と云ふは...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...巡査の来れるなりし...
石井研堂 「東京市騒擾中の釣」
...花郷(くわきやう)二兄と共に写し来れる一葉の小照(こでらし)を立てかけたり...
石川啄木 「閑天地」
...是れ唯だ政見の異同より来れる結果のみ彼れは決して大隈派に非ざるのみならず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...」「正直でなけりゃまた俺の所へなんか来れるものか...
豊島与志雄 「過渡人」
...されば『北斎漫画』の由(よ)つて来れる処は斎の『略画式』にありしや知るべからず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...つねに露国の中央アジア経綸に対抗し来れるは...
日野強 「新疆所感」
...ある日巡廻し来れる署長を呼び止めしに...
福田英子 「妾の半生涯」
...頓(やが)て両女がここに来れる仔細(しさい)を知りぬ...
福田英子 「妾の半生涯」
...「此の度西の国より来れる一人の勇士あり...
槇村浩 「おどり子の出世」
...それ我が来れるは人をその父より...
三木清 「語られざる哲学」
...負傷した蝮が孑孑(ぼうふり)様に曲り動いて予の足もとに滑り落ち来れるに気付き...
南方熊楠 「十二支考」
...次に来れるは彼の愛馬アエトンなりき...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...嗚呼是れ天外より落ち来れる「インスピレーション」たりし也...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...凌統は、馬上、刀をひっさげて、疾風のように斜行し、「来れるは、張遼か」と、斬りつけた...
吉川英治 「三国志」
...来れるものは何奴(なにやつ)か」突如として...
吉川英治 「三国志」
...之に寄生せる蝨(むし)の這(は)ひ来れるなり...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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