...抑ふべからざる野心を生じ来れる...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...銚子を手にして出で来れるは...
石井研堂 「元日の釣」
...花郷(くわきやう)二兄と共に写し来れる一葉の小照(こでらし)を立てかけたり...
石川啄木 「閑天地」
...泰助の来れるをも知らざりけるが...
泉鏡花 「活人形」
...二三人が来れる様子に...
泉鏡花 「活人形」
...」「ここまで持って来れる患者でしたら...
徳田秋声 「縮図」
...再び此問題を解釈せざる可らざる位地に在り是れ彼れが為めに最も困難なる位地なりと謂ふ可し而も彼れは雲霞の如く押し寄せ来れる請願人民に対して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...俄に春の来れる心地す...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...吾霊其の離れて遠く来れる天の故郷を慕ふにあらざるなきを得むや...
中谷宇吉郎 「詩人への註文」
...されど君が終日の労働を終えて帰り来れる時の...
西村陽吉 「遥かなる憧憬」
...さては磯山の潜伏中大事発覚してかくは警戒し来れるにや...
福田英子 「妾の半生涯」
...頓(やが)て両女がここに来れる仔細(しさい)を知りぬ...
福田英子 「妾の半生涯」
...あるいはこれらの句より胚胎(はいたい)し来れるには非るか...
正岡子規 「俳人蕪村」
...それ我が来れるは人をその父より...
三木清 「語られざる哲学」
...早く我が頼み事を言出さんと思えども主人の小山携(たずさ)え来れる大荷物を披(ひら)くに忙(せわ)しくて大原にまで手伝いを頼み「大原君...
村井弦斎 「食道楽」
...さがしき岩道を降り来れる山乙女あり...
夢野久作 「白くれない」
...関羽は、なお不動のすがたを守ったまま、「来れるは、何者かっ」と、二度ほど、大音をあげただけだった...
吉川英治 「三国志」
...しかもただ一騎でもあるし、戦う術(すべ)もなく、馬を回(かえ)してべつな道へ急ぐと、またまた、一林の茂りをひらいて、「来れるや姜維...
吉川英治 「三国志」
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