...そんな未定稿は數あると思ふ...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...恐らくはマダ発表するを欲しない未定稿であったろうと思う...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...(未定稿)(生みの苦しみ)(わたしの)窓へ糸瓜の蔓をみちびく(だん/\畠の)麦刈ればそこには豆が芽ぶいてる(夜の机の)これでも虫であつたか動いてる・風の夜の虫がきて逃げない・風鈴鳴ればたんぽぽ散ればとんぼ通りぬける・触れると死んだまねして虫のいのち・蜘蛛はほしいままに昼月のある空蜂もいそがしい野苺咲いた五月廿三日今日はすばらしい好晴...
種田山頭火 「其中日記」
...そうしてその漢詩も一つ残らず未定稿(みていこう)として日記の中に書きつけた...
夏目漱石 「思い出す事など」
...(未定稿)...
樋口一葉 「うらむらさき」
...未定稿のままであるが...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「旗手クリストフ・リルケ抄」
...その「貧しき人々」の飜譯などを試む(未定稿)...
堀辰雄 「リルケ年譜」
...未定稿としてあるがこれだけで充分まとまつてゐると思ふ...
牧野信一 「海浜日誌」
...まんじりともしないで二つの未定稿を繰り返し/\読んだが...
牧野信一 「蔭ひなた」
...その未定稿をつかんで...
牧野信一 「わが生活より」
...まったくの未定稿也...
正岡容 「圓朝花火」
...この書は著者にとってももとより未定稿であり...
三上義夫 「数学史の研究に就きて」
...きっと又未定稿がまとめられるでしょうね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...幕府末造の編纂に係る未定稿であるから...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...講ずる所の本草経は此未定稿本である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...優の未定稿である...
森鴎外 「渋江抽斎」
...〔作者附言〕この稿は、まったく日時の余裕がない上に、匆忙の裡に書上げたので、未定稿です...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
...ほとんど未定稿のごとき状態のままで...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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