...(大正十年頃カ)〔未定稿〕...
芥川龍之介 「売文問答」
...恐らくはマダ発表するを欲しない未定稿であったろうと思う...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...・逢うて菜の花わかれて菜の花ざかりいちめんの菜の花の花ざかりをゆくさくらちりかゝる旅とたつたよ・旅もいつしかおたまじやくしが泳いでゐる途上未定稿(作品そのものは――)未完成稿(芸術家その人は)旅やけ!ルンペンの色!四月十八日晴...
種田山頭火 「旅日記」
...この一編の覚え書きのような未定稿が...
寺田寅彦 「映画の世界像」
...そうしてその漢詩も一つ残らず未定稿(みていこう)として日記の中に書きつけた...
夏目漱石 「思い出す事など」
...(未定稿)...
樋口一葉 「うらむらさき」
...諭吉が綴るところの未定稿中より...
福沢諭吉 「教育の目的」
...未定稿としてあるがこれだけで充分まとまつてゐると思ふ...
牧野信一 「海浜日誌」
...まんじりともしないで二つの未定稿を繰り返し/\読んだが...
牧野信一 「蔭ひなた」
...その未定稿をつかんで...
牧野信一 「わが生活より」
...滑稽なる未定稿を実に爽々しく粉となし...
牧野信一 「わが生活より」
...我が五色七いろの未定稿なり...
正岡容 「圓朝花火」
...三寸に過(すぎ)ず頗(すこぶ)る不穏に存候間(ぞんじそうろうあいだ)御見舞申上候達磨儀(だるまぎ)も盆頃より引籠(ひきこも)り縄鉢巻(なわはちまき)にて筧(かけい)の滝に荒行中(あらぎょうちゅう)御無音(ごぶいん)致候(いたしそうろう)俳病の夢みるならんほとゝぎす拷問などに誰がかけたか(九月十七日)「病牀六尺」未定稿○この頃東京の新聞に職業案内といふ一項を設けたのは至極便利な事であるが...
正岡子規 「病牀六尺」
...この書は著者にとってももとより未定稿であり...
三上義夫 「数学史の研究に就きて」
...きっと又未定稿がまとめられるでしょうね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...劇界珍話は優善の未定稿が澀江氏から安田氏の手にわたつてゐて...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...〔作者附言〕この稿は、まったく日時の余裕がない上に、匆忙の裡に書上げたので、未定稿です...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
...ほとんど未定稿のごとき状態のままで...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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