...木母寺の植半にて夜を更して帰途なりしとなり...
饗庭篁村 「良夜」
...蓮――木母寺、上野、溜池、向島...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...木母寺にとゞまりて...
大町桂月 「春の郊外」
...木母寺の畔には植半があった...
永井荷風 「上野」
...遥なる木母寺(もくぼじ)の鉦鼓(しょうこ)に日は暮れ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...桜のわくら葉散りかかる墨堤(ぼくてい)を歩みて百花園(ひゃっかえん)に休み木母寺(もくぼじ)の植半に至りて酒を酌みつつ句会を催したり...
永井荷風 「桑中喜語」
...三年を出でずして或会社のこれを買ひ取りて倶楽部(クラブ)とやらになせしより木母寺の境内再び紅裙(こうくん)のひらめくを見ず...
永井荷風 「桑中喜語」
...ここにおいて隅田堤の桜花は始て木母寺(もくぼじ)の辺より三囲堤に至るまで連続することになったという...
永井荷風 「向嶋」
...以テ木母寺ニ至ツテ窮(きわま)ル...
永井荷風 「向嶋」
...木母寺(もくぼじ)の方も...
野村胡堂 「十字架観音」
...柳橋から木母寺(もくぼじ)まで漕いで行つたと思つて下さい」「それがどうしたんだ」「揃ひの手拭(てぬぐひ)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...梅若丸の塚のあるお寺は、梅柳山木母寺...
正岡容 「下町歳事記」
...けれども試験を受けぬ訳には往かぬから試験前三日といふに哲学のノート(蒟蒻板(こんにゃくばん)に摺(す)りたる)と手帳一冊とを携へたまま飄然(ひょうぜん)と下宿を出て向島の木母寺(もくぼじ)へ往た...
正岡子規 「墨汁一滴」
...木母寺(もくぼじ)辺であったかと思う...
森鴎外 「百物語」
...向島の木母寺で休息し...
山本周五郎 「菊千代抄」
...……木母寺(もくぼじ)のしもでしたか」「牧野備前の上だ」「ああそうですか...
山本周五郎 「新潮記」
...遠くは木母寺(もくぼじ)まで肩摩轂撃(けんまこくげき)...
山本笑月 「明治世相百話」
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