...彼はその椋の木の間を...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...――その木の間に点々と...
芥川龍之介 「俊寛」
...肉豆蒄の木の間から...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...軌道の枕木の間隔が...
太宰治 「津軽」
...三井寺にて夕月夜うみ少しある木の間かな俳諧勧進帳 奉加乞食路通いね/\と人にいはれつ年の暮草臥て烏行くなり雪ぐもり草枕虻を押へて寝覚めけり┌五句三十一音...
種田山頭火 「其中日記」
...洗濯(せんたく)物をかわかすため木の間に張ってある綱を解くために...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...木の間を伝って、何処(どこ)からか、暁角(ぎょうかく)が哀しげに響き始めた...
中島敦 「山月記」
...一夜きり/″\すをきく石炭の屑捨つるみちの草村に秋はまだきの螽なくきり/″\すきかまく暫し臀据ゑて暮れきとばかり草もぬくめりきり/″\すきこゆる夜の月見草おぼつかなくも只ほのかなり白銀の鍼打つごとききり/″\す幾夜はへなば涼しかるらむ月見草けぶるが如くにほへれば松の木の間に月缺けて低し八月一日...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...木の間から読経の声がもれてくると...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...大事出来(しゅったい)」堺藤兵衛は木の間を駈けて来ると...
野村胡堂 「礫心中」
...邸裏の木の間から...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...横木の間から覗いて見ると...
牧野信一 「夜見の巻」
......
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...立石を樹木の間に立てかけたのはどういふ意味か...
室生犀星 「京洛日記」
...暑さはいよいよ加わって木の間を洩れる陽射しにも背(せな)をやかれるよう...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...この丘から地続きの広い庭園の木の間がくれに...
吉川英治 「大岡越前」
...戒めながら全軍を後ろの木の間にかためた...
吉川英治 「源頼朝」
...今度は下駄を履いて松や雑木の木の間を辿る...
若山牧水 「岬の端」
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