...期するの寧(むし)ろ誤れるに似たり...
芥川龍之介 「上海游記」
...大成を数年の後に期するを要す...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...彼の予期するような爆弾投下の爆音は...
海野十三 「空襲葬送曲」
...些少の金利を目当に支払を延期するとか...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...印象の正確を期する事一つに努力してみて下さい...
太宰治 「風の便り」
...診断などもひどく慎重を期すると云う風で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...われわれはただ正確を期するためにこの一事を言うのであるが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...よって必らずしもこれより多きを望むことなく展望は空気の冴えた秋冬の候に再遊を期することに一行が...
中里介山 「山道」
...深く期するところがあったのである...
中村地平 「霧の蕃社」
...これが普通吾人の予期する対照である...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...彦ちゃんは彼女の予期するような大した働き手でないにせよ...
夏目漱石 「道草」
...四人の間にヒビが入れば占めたものだ」平次は何やら期するところがある様子で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...即ち民法の施行期日まで延期するという法律案を衆議院に提出することとなった...
穂積陳重 「法窓夜話」
...私は決断を延期することになった...
松濤明 「春の遠山入り」
...最初から動かぬ答を期することは無理かも知れぬが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...若し夫れ期する所は天下に風詠せしめて...
山路愛山 「詩人論」
...他日を期するものがつい先頃まではあったであろう...
吉川英治 「私本太平記」
...ひそかに期するものがあったので...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索