...唯其期する所を行はむと欲せし也...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...私は深く心に期するところがあった...
海野十三 「大脳手術」
...闘争を予期する猛獣のため息...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...他日の勝利を期するのみにて只管(ひたすら)愚となり...
相馬泰三 「新らしき祖先」
...印象の正確を期する事一つに努力してみて下さい...
太宰治 「風の便り」
...はた彼岸の再会を期する望みを捨つる能はず...
辰野隆 「旧友の死」
...絶無を期する訳には行かない...
谷崎潤一郎 「細雪」
...予期することが多いほど...
種田山頭火 「其中日記」
...社交的にも円満を期することを以て其の能事としてゐる...
田山録弥 「スケツチ」
...誰も予期するものがなかつたに相違ない...
田山録弥 「明治文学の概観」
...父の方でもまるでそれを予期する気色(けしき)は見えなかった...
夏目漱石 「行人」
...この盗難を予期するともなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...四人の間にヒビが入れば占めたものだ」平次は何やら期するところがある様子で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...われわれの期するところは歴史の解釈ではなくしてその変革である...
野呂栄太郎 「『日本資本主義発達史講座』趣意書」
...その望み大にして期するところ明らかなりと言うべし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...最大幸福の域に進むを期するものなり...
慶応義塾 「修身要領」
...やがて自分の期する撮影機が完成すれば白昼凡ゆる場所に野外撮影に出かけて一切の生物の運動上の骨格状態を撮影しようと思つてゐるのだが...
牧野信一 「痴酔記」
...ひそかに期するものがあったので...
吉川英治 「新書太閤記」
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