...朗らかな師匠の談話や態度にも...
徳田秋声 「仮装人物」
...すっかり朗らかになっていたこともあった...
徳田秋声 「仮装人物」
...また朗らかに笑いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...朗らかな空気のうちにまた新らしい香(におい)を見出した...
夏目漱石 「門」
...合計拾弐銭也、のれんを出ると――どうもありがとう――お茶をたらふく呑んで、朝のあいさつをかわして、拾弐銭、どんづまりの世界は、光明と紙ひとえで、真に朗らかだ...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...いかにも朗らかそうに...
堀辰雄 「聖家族」
...どうかして朗らかになりたいと子供たちも焦るのである...
本庄陸男 「白い壁」
...飽くまでも彼の心境に気づかないNの朗らかな調子が更に彼女の苦笑を強めた...
牧野信一 「秋晴れの日」
...朗らかな夢を見たのは――...
牧野信一 「鱗雲」
...安んじて依頼せしめるやうな朗らかさを感じさせた...
牧野信一 「鱗雲」
...思はず藤井は朗らかな苦笑を浮べて...
牧野信一 「鏡地獄」
...敷石のきしみも窓越しの裁断機や鋸(のこ)の歌もすべての響きが工場の塀越しに消えていった―――その塀はこんなにも低かった!若いボルセヴィキの吹くコンツモールの曲はコンクリの高壁を越えてひろ/″\と谺したそれは夏の朗らかな幽囚の青空に...
槇村浩 「同志下司順吉」
...お前のように美しく朗らかであり得るのは...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...その朗らかさには一面執念づよい愛好家の神経質が附随していた...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...どこにいても自信を失わず朗らかであると云っているのに嘘はない...
宮本百合子 「刻々」
...朗らかな心になって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ここに学べる朗らかさ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...朗らかな厳粛などが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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