...朗々とうねりあがってゆき...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「ウェストミンスター寺院」
...酒があるから酒を飲んだ、飯はないから食べなかつた、明々朗々である...
種田山頭火 「其中日記」
...朗々の聲を放ちて戰鬪に軍を整へ進ましむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...吹き鳴らす*サリピンクスの朗々の響の如く...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...I氏の方が背が高いだけに音吐朗々たるものがあったことだけは報告してもさしつかえない...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...朗々として読み上げて来たのですけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...朗々として得意の吟声を試み出でようとしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「あれです――初唐の古詩をああして朗々とやり出すかと思えば...
中里介山 「大菩薩峠」
...朗々と音を挙げていることは確実なのですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...いきなり朗々と法螺の貝を吹きはじめたのでした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...あの青銅の鶴が声を発して朗々と歌を唄ったのでござります...
久生十蘭 「魔都」
...朗々と詠誦いたしたのでありました...
久生十蘭 「魔都」
...古来の名歌と一列に朗々として誦すべきものの一つであらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...何といふ朗々たる音声であらうよ...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...だから、坊さんが、お經を讀むのを聞いてゐると、隨所で、「阿(あ)、阿(あ)、阿(あ)ア‥‥」と引つぱツては又、朗々と、續けてゆく...
吉川英治 「折々の記」
...朗々たる音吐(おんと)に...
吉川英治 「三国志」
...朗々と若いものの驚くような声で...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...列座の衆僧の声が朗々と...
吉川英治 「親鸞」
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