...建網(たてあみ)に損じの有る無し...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...一つには異状又は異状の痕跡の有る無しのこと...
海野十三 「三人の双生児」
...罪の有る無しは話には成らぬ...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...決して金銭の有る無しに影響されるものでないからだ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...熱の有る無しを検べてゐるらしい検疫医のやうなしほからとんぼ...
薄田泣菫 「独楽園」
...私の言うのは金の有る無しによってでなく...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...なる程文献の有る無しは誘導性の有無を決定すると考えられる...
戸坂潤 「科学方法論」
...真理は解決力――有用――の有る無しではなくして普遍妥当性を有つか有たないかにある...
戸坂潤 「科学方法論」
...唐の代に南北の書派が有る無しに拘らず...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...妻子の有る無しも知らずにゐた...
永井荷風 「来訪者」
...金の有る無しにかかわらず...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...黒子の有る無しを見届けるだけは差し控えた方が得策だろうと判断した...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...有る無しの論議になどふけっておれよう?酒をのめ...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...生活感情のなかで殉死の許可の有る無しはどのような社会的評価と見られる習慣であったか...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...尻を捲って痣の有る無しを見せる...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...虫歯の有る無しを調べさせる...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...金の有る無し身分の上下...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...すっかり俺(わし)が片付けてやる」といった程度の安請合いに対する誠意の有る無しは...
夢野久作 「鼻の表現」
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