...有形的の遺物は、その武器たると、器具たると、将た装飾品たるとを問わず、凡て彼の材料なり...
高木敏雄 「比較神話学」
...―――天武(てんむ)天皇にゆかりのある謡曲(ようきょく)で有名なのは後者の方である...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...どこかに私にふさはしい寝床はないかな!大地から湧きあがる湯は有難い...
種田山頭火 「旅日記」
...絵画が或(あ)る有限の距離に有限な「完成」の目標を認めて進んでいた時代はもう過ぎ去ったと私は思う...
寺田寅彦 「帝展を見ざるの記」
...俺(お)ら家(ぢ)や田植(たうゑ)迄(まで)は有(あ)るやうに庭(には)へ埋(う)めて置(お)くのよ」亭主(ていしゆ)は自分(じぶん)も椀(わん)の牛蒡(ごぼう)を挾(はさ)んでいつた...
長塚節 「土」
...人間は自然天然に独立の傾向を有(も)っている...
夏目漱石 「模倣と独立」
...劇場建築史の貴重な資料として見るからに有りがたく感じられるものである...
野上豊一郎 「エトナ」
...呂昇の専有といってもよい...
長谷川時雨 「豊竹呂昇」
...吾妻鏡は惟り曲筆の少からざるのみならず更に他の理由よりして官府の日記にあらざることを證し得べし、理由の第一は、其體裁格例の一定せざる事これなり、官府の日記とは官府に奉仕するもの其職務上記注する所の日記に外ならずして、其記注の方法に至りては自一定の格例あるを常とす、繁簡は素より事實に從ひて異るべきものなれば、之を一樣ならしむること能はざれども、若既に一事件を記載したりとせば同種類の事件再出來する時は、特別なる事情あるにあらざるよりは、必ずこれを記すべきは至當の事にして、其繁簡の度も一樣なるべき筈なり、吾妻鏡中文治以前の小説的記事多き部分は今之を措き、其他の部分に就きて之を見るも體裁の不揃なること驚くに堪へたり、年處を經るに從ひて浩瀚の書の殘闕を生ずるは自然の事なれば、吾妻鏡の同一運命に遭遇せること素より怪むに足らざれども、一ヶ月以上の連續せる脱漏あるにあらずして、然かも一ヶ年中僅かに四五日の記事あるもの多きに至りては、余はこれを以て單に散佚の結果ありと信ずること能はざるなり、此の如きは正治建仁の際に於て殊に甚しきを見るなり、今左に正治三年より建仁三年まで吾妻鏡に見ゆる日數を示すべし正治三年(建仁元年)正月、三日、 二月、四日、 三月、五日、 四月、三日、五月、四日、 六月、四日、 七月、二日、 八月、三日、九月、九日、 十月、七日、十一月、二日、十二月、五日、合計 五十一日建仁二年正月 四日、 二月 四日、 三月 六日、 四月 三日、五月 八日、 六月 七日、 七月 六日、 八月 六日、九月 五日、 十月 十日、十一月 八日、十二月 八日、合計 八十五日三ヶ年一千有餘日の中に就きて日記に上ぼれるもの僅々百九十日に過きず、如何に平穩無事なりとても、餘りに簡略に過ぐるなり、蹴鞠和歌の諸會のみならず天體の日常の變化其他鎌倉市中の些事に至るまで輯録するを厭はざる吾妻鏡としては、余は是等過度の簡略に關して日記として正當なる辯解を有せざるなり、殊に建仁元年四五月の交は越後に城資盛の叛ありて鎌倉よりは討手として佐々木盛綱を遣はせるなど、中々の騷動なりしに、當時の記事の寂莫此の如し、これ豈格例ある官府の日記の資格を具備するとのならむや又建長二年十二月廿九日の條に所謂新造閑院殿遷幸之時、瀧口衆事自關東可被催進之旨、所被仰下也、仍日來有沙汰、任寛喜二年閏正月之例、各可進子息由、召仰可然之氏族等、但彼時人數記不分明之間、被尋出所給御教書、就其跡等、今日被仰付之處云々是によりて見れば瀧口に關する寛喜二年の古例の記録は官府に存せざりしや明なり、然るに吾妻鏡寛喜二年閏正月廿六日の條に瀧口無人之間、仰經歴輩之子孫、可差進之旨、被下院宣已訖・仍日來有其沙汰、小山下河邊千葉秩父三浦鎌倉宇都宮氏家伊東波多野、此家々可進子息一人之旨、今日被仰下其状云云若寛喜の此記事にして官府の日記なりとせば、建長二年に於て各家に賜へる御教書に就きて古例を尋ぬるの要なかるべし、而して建長二年の條には人數不分明とあれば、寛喜の記事は官府の日記にあらざること照々たり...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...その親心を汲分(くみわ)けては難有泪(ありがたなみだ)に暮れそうなもの...
二葉亭四迷 「浮雲」
...早く有名な詩人になりたいといふ...
堀辰雄 「麥藁帽子」
...仮にこれを演劇に譬(たと)へて見ると今千両役者が甘酒の荷を舁(かつ)いで花道を出て来たといふやうな有様であつて...
正岡子規 「病牀六尺」
...有三の「路傍の石」は有三が作家として外地の日本語教育のためにのり出すという足どりとともに...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...二三有るにゃ有りますけど...
三好十郎 「好日」
...栄町迄行つて、やつと有つた...
三好十郎 「地熱」
...地電流そのものを観測する方が有利である...
武者金吉 「地震なまず」
...床の間に並べ有之候御位牌(いはい)三基は...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」
...自分の有りのままにひどく得意になり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
便利!手書き漢字入力検索
