...白昼(ひる)は更なり...
巌谷小波 「こがね丸」
...船中はなほ更なり...
大町桂月 「金華山」
...父は更なり、祖父以來、幕府の恩遇を被ること、此の如くそれ大也...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...都下の困疲は更なり...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...大恩ある幕府の爲には、其身は更なり、父祖傅來の俸祿城池をも犧牲に供せむと決心せし也...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...下る汽船は更なり...
大町桂月 「北總の十六島」
...十六島はいふも更なり...
大町桂月 「北總の十六島」
...小松殿の御事は云ふも更なり...
高山樗牛 「瀧口入道」
...然(さ)れば平生徳に懷(なつ)き恩に浴せる者は言ふも更なり...
高山樗牛 「瀧口入道」
...思顧の侍(さむらひ)は言ふも更なり...
高山樗牛 「瀧口入道」
...越すに越されざりし「朝貌(あさがお)日記」何とかの段は更なり...
寺田寅彦 「東上記」
...妻の精神生活はいうも更なり...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...恋愛の至情はいふも更なり...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...今三十分二十五分と時計打眺めながら引止められしことまして我ためにとて雑誌の創立に及ばれしことなどいへば更なり...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...女房が歎きは更なり...
樋口一葉 「にごりえ」
...「研辰」は言ふも更なり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...桃人は『戦国策』に見える桃梗で、〈梗は更なり、歳終更始す、介祉を受くるなり〉とあれば、年末ごとに改めて新しいのを門に懸けた桃木製の人形らしく、後には単に人形を画いて桃符(とうふ)といったらしい...
南方熊楠 「十二支考」
...人の心の頼みがたきは言ふも更なり...
森鴎外 「舞姫」
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