...樹(こ)の下(した)馬を曳く子はたはれに小さき足もて幹をし踏みぬ...
石川啄木 「公孫樹」
...その陰影が壁に添うて揺曳くする床の間の柱に...
薄田泣菫 「侘助椿」
...アカイアの軍勢白く塵被ぶる――トロイア軍の兵車曳く戰士再び盛り返し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...イドメニュースは影長く曳く槍...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...パトロクロスのなきがらを容易く曳くを許さゞれ!』 340しかく陳じて先鋒の遙かの前に出でて立つ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...影長く曳く槍飛ばし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...上着を曳くも效なけむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ペーレーデース又*次ぎに更に場裏に持ち來す影長く曳く投槍を...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...それを殿御が聞きつけて留まれ留まれと袖を曳くこれがこの先生の得意の鼻歌であると覚(おぼ)しく...
中里介山 「大菩薩峠」
...つい間曳く気になれなかったんだとさ」「変だなあ...
中里介山 「大菩薩峠」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...働きもするが鐵棒(かなぼう)も曳くと言つた――こればかりは六人の女のうちで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...(ひそかに徳之助の袂を曳く)政吉 俺の気持は走馬燈(まわりどうろう)みてえに...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...索(なわ)もて曳くがごとし...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...滅々と棚曳く線香の煙を見ていると...
久生十蘭 「湖畔」
...突如として舟曳く男の鄙(ひな)びたる腰つきを...
柳田国男 「木綿以前の事」
...古典に曳く鐘の余韻に...
吉川英治 「随筆 新平家」
...新柳の美妓(びぎ)が扇なりに楚々(そそ)と裳(すそ)を曳く...
吉川英治 「松のや露八」
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