...暑苦しい日を終日寢て暮らしたこともある...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...夏は暑苦しい時に戸を開(あ)け放しておく...
宇野浩二 「でたらめ経」
...庸介は暑苦しいので...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...これがまた相当に暑苦しい...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...ずゐぶん暑苦しい日であつた...
種田山頭火 「其中日記」
...その狭い暑苦しい蚊帳(かや)の中で...
田山花袋 「田舎教師」
...こんな事を考えて暑い日の暑苦しい心持をさらに増したのであった...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...部屋が暑苦しいのと...
徳田秋声 「挿話」
...蚊帳へはひると有繋に暑苦しいので「うゝん」と唸るやうな聲を出してごろ/\して居ると娘は又臺所へ行つて何かこと/\音を立てゝ居る...
長塚節 「開業醫」
...暑苦しい洋服さえ脱ぎ更(か)えずに...
夏目漱石 「門」
...真夏の暑苦しい夜を一睡もせず明かしてしまった...
浜尾四郎 「彼は誰を殺したか」
...石油が浸(し)みだすというだけが取柄の暑苦しい蛮地で...
久生十蘭 「蝶の絵」
...「鶴八」の衣裳暑苦しいので白に変へた...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...暑苦しい熱波にぐったりしている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...まだお暑苦しいのに早くお格子を下ろしてしまって暗闇(くらやみ)に迷うではありませんかね」こう言ってまた下ろした格子を上げている音を...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...暑苦しい土佐絵(とさえ)の金屏風(きんびょうぶ)が建てまわされた...
夢野久作 「巡査辞職」
...暑苦しい粧ひの汗を...
吉川英治 「折々の記」
...暑苦しいようにさえ感じた...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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