...秋葉小路をうたふ(一)うらのこどもは よう泣く子となりのこどもも よう泣く子となりが泣けばうらも泣く泣いて泣かれて明け暮れる感動と句作良心的生活日本人的気魄――私は俳句を人生で割り切つた(と自信してゐる)...
種田山頭火 「其中日記」
...緊張と充実の明け暮れがつづく...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...いつもミシンの唄に明け暮れしている平和な彼女が...
林芙美子 「新版 放浪記」
...俺を明け暮れ苦しめるんだ! 金のために苦しめられた人間が...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...以前もそうであったように帝は明け暮れ藤壺にばかり来ておいでになって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...明け暮れ院のおそばにいて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...このごろは明け暮れ自分が思っているのであるから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...四季時々の花の色も鳥の声も、明け暮れ共に見、共に聞き、それによって歌を作りかわすことをし、人生の心細さも苦しさも話し合うことで慰めを得ていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夜は日につぎ暁は夕べにつながりて絶えざれども呱々(ここ)の声と葬いの鐘の音(ね)との相交わることなく明け暮れし日夜はただ一つだになし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そこでは毎日明け暮れに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どうかしてマユミを吾(わ)が物にしたいと明け暮れ考えまわしているだけであった...
夢野久作 「巡査辞職」
...涙にばかり明け暮れした日をかえりみると...
吉川英治 「大岡越前」
...むしろ讀者と共にといふ氣もちすら明け暮れもつてをります...
吉川英治 「折々の記」
...都心靜寂都會の騷音の中に明け暮れしてゐる人はみな欲望するにちがひない...
吉川英治 「折々の記」
...とみに領土欲や物欲のために血をながす明け暮れなどは厭(いと)わしくなり...
吉川英治 「私本太平記」
...ついこう明け暮れ戦ッている自分だった...
吉川英治 「私本太平記」
...義経はその後、九郎御曹子と称(よ)ばれて、家族の一員となり、また、幕将の端に随身して、明け暮れ、兄の側近くいるようではあったが、あれ以来、兄とも弟とも、親しく呼び交わしたこともなかった...
吉川英治 「源頼朝」
...商家のお内儀(ないぎ)というものの明け暮れがどんなものかということも...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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