...明くる日は大田切...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...が、そう云ううちに、一日々々と眼の縁の翳(かげ)りが薄くなって、消えかかって来たので、同じ診て貰うなら次の廻(めぐ)りまで待って、もっとはっきり現れている時の方が、と、幸子は思ったのであるが、井谷の計略が図に中(あた)って、今度は貞之助が一日も早くと急(せ)き立てるので、明くる日、見合いの報告と身許(みもと)調べの催促とを兼ねて上本町の本家へ行き、雪子を阪大へ連れて行くことを一往姉に答えて置いてから、その又明くる日、ちょっと雪子ちゃんと三越まで、と、わざと女中達にそう云って出かけた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その明くる日の朝になると...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その明くる日は、巧(うま)い工合に大阪発の夜の寝台が取れたので、三人は一日じゅう支度に追われた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...明くる日の夕方電話が懸って...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...来た明くる日から我が儘一杯に振舞つてゐたけれど...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...その三十二さてその明くる日から夫は光子さんの家の方の諒解運動と...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...母に打ち明けたのはたしかその明くる日であった...
夏目漱石 「行人」
...ようやく思が遂げていっしょになる明くる日から喧嘩(けんか)を始めたり...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...「乗らなければいいんだ」私は明くる日...
山本周五郎 「青べか物語」
...明くる日、朝めしのあとで私はでかけた...
山本周五郎 「青べか物語」
...明くる日は同宿者のうちから三人出立していった...
山本周五郎 「雨あがる」
...十六明くる日は父の忌日であった...
山本周五郎 「菊屋敷」
...この話はあとのことにするよ」十六の三明くる日は強い北風が吹きあれて...
山本周五郎 「さぶ」
...二明くる日、藩邸の校川を訪ねた...
山本周五郎 「新潮記」
...玄人はだしですよ」明くる日...
山本周五郎 「末っ子」
...明くる日は午後から六人の客があり...
山本周五郎 「めおと蝶」
...明くる日、おせんは裏の魚屋の女房に来て貰って、これからなにをしていったらいいかということを相談した...
山本周五郎 「柳橋物語」
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