...江戸表年々日増しに御繁昌に相成...
石川三四郎 「浪」
...忠一さんは日増しに惡くなる樣ですね...
石川啄木 「足跡」
...しかしその他のいっさいのものはみんな私には日増しに重くなりました...
伊藤野枝 「成長が生んだ私の恋愛破綻」
...悦子の病気がそう云う風に日増しに快癒しつつあった五月上旬のことであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...何より困ったのは家の中が日増しに乱雑に...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...日増しに黒んで行く青葉のこずえにうっとうしい微温の雨が降るような時候になると...
寺田寅彦 「B教授の死」
...子供は日増しに母親と気安くなって来た...
徳田秋声 「爛」
...戦局は日増しに不利で...
豊島与志雄 「白藤」
...四十五そのやうにして日増しに隔てがなくなるにしたがつて負けずぎらひの私とくやしがりのおちやんとのあひだにはときどきたわいもないいさかひがおこつた...
中勘助 「銀の匙」
...知嘉姫は日増しにものを言わなくなった...
久生十蘭 「奥の海」
...夜も昼も魚ばかり食べているので日増しに元気になり...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...十六ポチは日増しにメキメキと大きくなる...
二葉亭四迷 「平凡」
...飛行隊の将校連と日増しに親しくなりつつある...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...日増しに暴騰するのであつた...
牧野信一 「熱海線私語」
...日増しに暑くなつて来る...
牧野信一 「或る日の運動」
...日増しに色濃くなつてゐた...
牧野信一 「素書」
...花の後にはその子房が日増しに生長して大きな円い実と成り...
牧野富太郎 「植物記」
...半兵衛の病(やまい)は日増しに快方にむかっておるらしいが...
吉川英治 「新書太閤記」
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