...日増しに背丈の伸びて行く可憐な娘のみめかたちを...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...私の妄想は日増しに狂暴になって行き...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...勝ち誇ったる檜垣衆は日増しに猛威を逞(たくま)しゅうして...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...日増しにだんだん殺気だっていって...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...子供らの猫(ねこ)に対する愛着は日増しに強くなるようであった...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...近頃は一日増しに憂鬱(いううつ)になつて行きます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...爺さんはまた隣人に対して日増しに高まる友情を抱き始めた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...知嘉姫は日増しにものを言わなくなった...
久生十蘭 「奥の海」
...日増しに痩せ衰えてもう骨と皮ばかり...
久生十蘭 「魔都」
...十六ポチは日増しにメキメキと大きくなる...
二葉亭四迷 「平凡」
...飛行隊の将校連と日増しに親しくなりつつある...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...私の疑念は日増しに進んで...
牧逸馬 「土から手が」
...日増しに暴騰するのであつた...
牧野信一 「熱海線私語」
...それを馬鹿にするものが日増しに多くなって来てるんです...
横光利一 「旅愁」
...半兵衛の病(やまい)は日増しに快方にむかっておるらしいが...
吉川英治 「新書太閤記」
...日増しに衆望を昂(たか)めているようで……」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...それにはより温暖な最寄りの避難所へと移住者が日増しに押し掛けていく様子が描かれていた――遠くの海中都市へと逃れて行く者...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...五日増しにく暖かくなって...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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