...最後に一新生面を打開し得た...
芥川龍之介 「龍村平蔵氏の芸術」
...過去の日本歴史に於いては嘗て實現せられざりし新生面を發展せしむ可き可能性が與へられてゐるかも知れないのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...刹那刹那に新生面を開展し行く現實の進歩である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...短かい飜訳であるが啻(た)だ飜訳界の新生面を開いたばかりでなくて...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...特に劃時代的の新生面を開こうとする非常な緊張ぶりを示して来た...
大杉栄 「日本脱出記」
...われわれに新生面をひらくを得しめてくれるだろうか? この現象はわたしにとっては葡萄ばたけの豊饒さよりもさらに愉(たの)しいものである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...一新生面を展(ひら)きたいものである...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...突然にどこからか現われて来て新生面を打開するような対象が...
寺田寅彦 「物理学圏外の物理的現象」
...新生面を切開きつつあることは...
中井正一 「現代美学の危機と映画理論」
...目に立つほどの新生面を開く機会なく続いた...
夏目漱石 「門」
...彼女は漸(ようや)く自己の新生面を開こうとしたおりに...
長谷川時雨 「豊竹呂昇」
...新生面を打開しようと決意したが...
久生十蘭 「湖畔」
...どのような内容と技術の新生面を開いているだろうか...
宮本百合子 「映画の恋愛」
...幕府が封建の思想を揚棄(ようき)して新しい理念のもとに新生面を拓(ひら)く時期だとすると...
山本周五郎 「新潮記」
...すなわち「現代式東京人」が寄り集まって「新東京の新生面」を作りつつある...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...日本の現在の文學にもまた他の一新生面が開けて來るであらう...
吉江喬松 「山岳美觀」
...とにかく現代人の要求を充たすに足りる新生面の開拓の努力は喜ぶべきことである...
和辻哲郎 「院展日本画所感」
...せっかくの新生面も安んずるに足りない...
和辻哲郎 「院展日本画所感」
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