...新体詩が書いてあったりした...
田山花袋 「田舎教師」
...けれどそれはすぐ消えてしまうので、懲りることもなく、艶(つや)っぽい歌を詠(よ)み、新体詩を作る...
田山花袋 「少女病」
...十年も前にはやった幼稚な新体詩を歌い出した...
田山花袋 「蒲団」
...名ある詩人の新体詩とでもいうのであろうと気がついた...
富田常雄 「面」
...「あの新体詩はなんというのか」「わかりかねます」「あの様なものは...
富田常雄 「面」
...今までの詩(新体詩)は熱つぽいと思ふ...
中原中也 「詩壇への抱負」
...どうしていつそ寛闊な様式――新体詩様式に到らないのか寧ろ不思議である...
中原中也 「新短歌に就いて」
...新体詩などと来ては二十行あるうちで一行も分らない...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...新体詩でそんな事が云えるかい」と向うの方から迷亭先生大きな声でこっちの談話にも関係をつける...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...無暗に新体詩を捧げる事の非を悟るだろう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...某氏初期の新体詩に若草萌(も)ゆる春の野にさまよひ来れば陽炎や名も知らぬ虫の飛ぶを見てひとり愁ひに沈むかなと言うのがある...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...地理の諳誦(あんしょう)のためにされた新体詩とか...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...実に新体詩から解体して...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...実に新体詩の昔から...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...国木田独歩や宮崎湖処子などと六人で出した新体詩集『抒情詩』に絵を描いてもらったとき以来の古なじみであった...
柳田国男 「故郷七十年」
...詩形の標準新体詩は嘗て一たび秋の芒(すゝき)の如く出でたり...
山路愛山 「詩人論」
...唯何を以て新体詩の標準となさん乎に至つては未だ適(てき)として依る所なきを見る也...
山路愛山 「詩人論」
...それでも秀才文壇、中学世界、ハガキ文学などでは幾回か和歌、新体詩、短文の賞を獲ては、ひとり得意になっていた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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