...駈出しの文学士では五十円の月給を取れない人がある...
内田魯庵 「駆逐されんとする文人」
...坪内逍遥の処女作『書生気質(しょせいかたぎ)』が発行されて文学士春廼舎朧(はるのやおぼろ)の名が俄(にわか)に隆々として高くなったのは...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...園田文学士は大学の心理学実験室で...
江戸川乱歩 「悪霊」
...……右隣りへは一面のS文学士が坐った...
相馬泰三 「六月」
...伝四は文学士になり候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...小生も文学士に候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...首尾よく文学士になって...
辰野隆 「感傷主義」
...文学士津田真方(まかた)著幽霊論の七二頁にK君の例として載(の)っているのは余の事である...
夏目漱石 「琴のそら音」
...それをかように聞くのは世馴(よな)れぬ文学士だからである...
夏目漱石 「野分」
...文学士のように二十円くらいで下宿に屏息(へいそく)していては人間と生れた甲斐(かい)はないからな」高柳君は勘定をして立ち上った...
夏目漱石 「野分」
...高柳が国の中学にいた時分あの人に習ったんです――あれで文学士ですよ」「あれで? まあ」「ところが高柳なんぞが...
夏目漱石 「野分」
...その中に文学士高柳周作がいる...
夏目漱石 「野分」
...王朝文学を講ずる文学士の発生にむかって...
蜷川新 「私の歩んだ道」
...三田の学校を出た文学士でこのあたりの地理に明るく...
牧野信一 「三田に来て」
...満がこの村より出(い)でて文学士というエライ者になりたるさえ村中一統(いっとう)の誉(ほま)れなるに我身そのエライ人と縁組せんこそこの上もなき誉れぞと玉の輿に乗る心持「伯父さん...
村井弦斎 「食道楽」
...良人よりもお代の父が当推量(あてずいりょう)「ナニ大丈夫さいやしくも文学士の家だもの...
村井弦斎 「食道楽」
...新文学士の作に至っては...
森鴎外 「鴎外漁史とは誰ぞ」
...外山(とやま)文学士などと云ふ鏡子の知合(しりあひ)が来て居た...
與謝野晶子 「帰つてから」
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