...軍艦は散り散りに...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...革命の時に一家が散り散りになり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...すぐみんな散り散りばらばらになってしまう...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...羊の群れを散り散りにして...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...みな散り散りに別れるんですって...
中里介山 「大菩薩峠」
...蟻(あり)の穴を蹴返(けかえ)したごとくに散り散りに乱れて前面の傾斜を攀(よ)じ登る...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...波止場の煙野鼠は畠にかくれ矢車草は散り散りになつてしまつた...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...続々とやってきた軍団は散り散りになり...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「チカモーガ」
...そうこうしているうちに最初の島に居残っているのは、いくらもいなくなり、散り散りに、小島に分れて住むようになった...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...みな散り散りに立ち去って往つた...
堀辰雄 「曠野」
...学問と生活態度とが散り散りばらばらです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その日が過ぎると散り散りに別な実家へ帰って行かねばならなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...何年かの留守(るす)の間にはこうした人たちも散り散りにほかへ移って行ってしまうだろうと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...これで祭はすんだと散り散りに別れて帰ることになっているが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...散り散りに逃げ失せてしまいました...
夢野久作 「白髪小僧」
...船も散り散りに押し離されて...
吉川英治 「剣難女難」
...一時散り散りになった蜀兵も...
吉川英治 「三国志」
...街道筋の旅人もみな散り散りに影を潜(ひそ)めてしまった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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