...文学や文芸批評を放擲して...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...いくたびかこれを試みついに果たすあたわずして放擲(ほうてき)したるこの事業も...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...要するに夫は機械論の放擲を命じているのである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...その大部分がすでに銘々のやり方で夫を放擲する工夫を始めていた処だったので...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...放擲して来たように見えてならぬ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...却ってつきつめる底(てい)の探求を放擲するものであるということを...
戸坂潤 「読書法」
...万事を放擲するつもりではいたが...
豊島与志雄 「反抗」
...内的自然の技巧としての身体構成がその力学的フンクチオンにおいてあらゆる虚言 Lge を脱落した時「見てくれ」の粉飾を放擲した時である...
中井正一 「スポーツの美的要素」
...一刻も放擲(ほうてき)しては置けなかった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...彼はさういふ一切の仕事を放擲した...
堀辰雄 「春日遲々」
...その損害を補ふために避暑の計画を放擲した...
牧野信一 「素書」
...俳句分類の編纂は三年ほど前から全く放擲してしまつて居るのである...
正岡子規 「病牀六尺」
...僕は何うかなりや決して放擲ツちや置かん...
三島霜川 「平民の娘」
...不意に去年その週刊誌の仕事を放擲して...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...放擲できないものがある...
吉川英治 「私本太平記」
...身命に執する一切の価値を放擲し...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...そうしてこの身心の放擲は...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...絵画的舞踊的効果のために写実的な要求や戯曲の制約を全然放擲(ほうてき)して顧みないもの...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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