...もう一度改めて厳重な訊問のやり直しを始めた...
大阪圭吉 「闖入者」
...改めて思想傾向をしらべ直しとなったもんで……転向者のなかには軍の宣撫班(せんぶはん)になったりしているのもいるけど...
高見順 「いやな感じ」
...改めて嫂に挨拶した...
太宰治 「津軽」
...そののち彼は改めてこの家と親類の附き合いを始めた...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...宗匠のみが選者となるのを改めて...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...改めて物理の研究の対象として...
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」
...主人を訪ねて來た女を知つてゐるといふのか」平次は改めて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...改めて盆にでも貰ふからと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...加奈子から改めて眠り人形を返してもらって...
野村胡堂 「眠り人形」
...改めて政治いっさい幕府に御委任ただし大政大議は奏聞のこと...
服部之総 「尊攘戦略史」
...改めて私を見返した...
水野葉舟 「遠野へ」
...改めて是を口にする時ばかり...
柳田国男 「海上の道」
...その眼を一度診(み)てやるから明日(あす)改めて出て来いと十円の金を与えた...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...さっぱりと身姿(みなり)を改めて押しも押されもせぬ公家侍の旅姿となり...
夢野久作 「名娼満月」
...「いざ来い!」と体勢をここに改めて...
吉川英治 「剣難女難」
...「いや、よく分った」家康は大きくうなずいて、「三名とも、さすがは柳生の子息なり孫なり、いずれもよい面(つら)だましいの若者とは見うけるが、して、石舟斎には、この家康が子息への師範(しはん)として、このうちの誰をかわしへ推挙(すいきょ)したいと申すか」「所詮(しょせん)、まだ若年者、御師範などとは、烏滸(おこ)がましゅう思われますが、お相手という程なれば」「どちらでもよい」「五男の宗矩(むねのり)をお召しつれ給われば、ありがたい仕合せに存じまする」「宗矩をか」と、家康は、改めて、石舟斎の床几の左に坐っている二人の若者をながめた...
吉川英治 「剣の四君子」
...改めて一月寺へ尋ねてまいるがよい」「そうだ!」万吉も口を合せて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...そして、日光に目を慣らしてから、改めて、その矢骨をズーと眺め廻していると、やじり二寸ほど上がったところに、沈金彫(ちんきんぼり)で蚤(のみ)のような細字...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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