...奇々妙々を極めた嶺岑(みね)をいくつとなく擁するその山姿は...
モオパッサン 秋田滋訳 「初雪」
...六萬の人口を抱擁する都會で...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...心の中で抱擁することしかできない...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、フランツ・ゲルハルト・ヴェーゲラー Franz Gerhard Wegeler、エレオノーレ・フォン・ブロイニング Eleonore von Breuning、ロマン・ロラン Romain Rolland 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...今日の貧書生が他日王侯の富を擁することもわけはないのである...
大隈重信 「青年の天下」
...舊自由黨が再び侯を擁するの必要あるに至るは自然の情勢にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...滿身悉く傷痍を受けて殆ど完膚なきを見る然り彼れが盛名の時代に死せざりしは實に彼れの不幸なりき大不運なりきさもあらばあれ彼れは他の元勳政治家に比して最も堅固なる根據を有せり政黨の首領として最も素養ある位地を有せり他の元勳政治家は未だ利害を同ふするの政黨を擁するものなく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...旧自由党が再び侯を擁するの必要あるに至るは自然の情勢にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...唯だ其の周囲を叢擁する者は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...ラ・ベル・アリアンスは二人の勝利者の抱擁するのを見た...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...こっちは一億円の資本を擁する大会社だ...
葉山嘉樹 「浚渫船」
...私は彼と抱擁するぞ」彼はそう言うと...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...こちらには三千に余る命しらずを擁する関東組の元締...
久生十蘭 「魔都」
...弟をただならぬ愛情で抱擁すると...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...帝を擁することが自分らの強味だからである...
吉川英治 「三国志」
...広大な敷地建物を擁する中野お犬小屋だの...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...彼の擁する東国の私田の事務でも勤めたがっていた男だからであった...
吉川英治 「平の将門」
...そして母をもう一度抱擁すると私の方に向きました...
J. S. レ・ファニュ J.S.Le Fanu The Creative CAT 訳 「ドラムガニョールの白い猫」
...無限の慈悲をもって衆生を抱擁する異国の神は...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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