...椿岳は喜んで受けて五厘の潤筆料のため絵具代を損するを何とも思わなかった...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...必要なる軍器は直ぐ破損する...
大隈重信 「〔憲政本党〕総理退任の辞」
...兩者相損することなきは勿論...
イー、エー、ゴルドン 高楠順次郎訳 「弘法大師と景教との關係」
...いかに驕奢(きょうしゃ)を事とするも我において損することはあらざるなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...しかしためしてみたって別に損するわけじゃない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...損するのは私達ばかりですよ...
豊島与志雄 「白日夢」
...それは興味を減損することもある...
豊島与志雄 「ふざけた読書」
...今之を邦俗に従って冷却するのは本来の特性を破損するもので...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...下手なものをやれば智識の威厳を損する訳になるばかりだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...國境の切開きは可成り新しい標木を連ねて餘り損する事もない...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...其無比の神聖を損するなきを期す可らず...
福沢諭吉 「帝室論」
...損するのはお前だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...その路に処々大木の皮摩損するものあり...
南方熊楠 「十二支考」
...先頃は私がどう云おうと、決して話を、損する、儲けるという深度以上にはうけつけなかったし、一通り通用する商売をやっている体裁をつくって居ましたから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...わざとこれを破損するのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...話したって損するだけだと思うんだ...
横光利一 「旅愁」
...あわてて損するな...
吉川英治 「新書太閤記」
...……が先生、金が入るとか、損するとか、そんな日常茶飯事は、貴筮(きぜい)に伺う必要はありません...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索