...未だ上求菩提の一句の内容にさへ眞正に滲透することを得ざる者の言葉いぢりか...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...彼は自分が授かっただけの天分を提(ひっさ)げて人間全体をただ一つの色に塗りつぶそうとする人ではないか...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...その結果教授の提案は取上げられ...
海野十三 「地球発狂事件」
...創口(きずぐち)より血なお滴(したた)れる鱒を提(さ)げたる男...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...そこにおでこで小男の提琴家が立っているのを見ると...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...「ベンボー提督屋」の先の方の側で野良(のら)仕事をしていた人たちの中には...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...軍需工業資本家の農村工業化の提唱と同様に...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...或は革の鞄を抱え或は小さな包みを提げようとも...
豊島与志雄 「風景」
...お提灯持(ちょうちんもち)となり悪刷(あくずり)を売り世を毒し...
中里介山 「大菩薩峠」
...そして土井家の菩提寺たる浅草の誓願寺へ...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究後日譚」
...兩者を繋ぐ楔を提供し...
波多野精一 「時と永遠」
...こんなに単純かつ直截(ちょくさい)な提案をする奴なら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...さつき叔母の提言したことだけをしきりに考へてゐるばかりの自らを見出した...
牧野信一 「公園へ行く道」
...枕元の行燈を提(さ)げて出て行つた...
正宗白鳥 「避病院」
...提灯(ちやうちん)を揃(そろ)へて...
村山籌子 「こほろぎの死」
...或いは提督(ていとく)ペルリが提(ひっさ)げてでも来たもののように...
柳田国男 「木綿以前の事」
...議會では多くの疑問が提出された...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...べつの手には母の好きな食べ物やら土瓶やらを提(ひっさ)げて...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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