...大手をふつてまかり通つた異形(いぎやう)奇体の姿こそ...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...奇体にその見分けがつかなかつた...
芥川龍之介 「南京の基督」
...「奇体だなあ」彼は思わず鉛筆を心もち紙の表面からもち上げて...
有島武郎 「星座」
...奇体だなあ」と嘆息するようにいいながら...
有島武郎 「星座」
...奇体にドイツ婦人となっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...奇体な捏(ね)り細工だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」「奇体にあたりますよ...
豊島与志雄 「月かげ」
...同じ奇体な分析病のために...
中島敦 「文字禍」
...この作者はいつもこんな奇体な小説ばかり書く...
中島敦 「狼疾記」
...写真は奇体なもので...
夏目漱石 「それから」
...奇体(きたい)に小便に起きないから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...奇体なる装ひをなし町から町へ渡り歩きつつある怪し気な理髪師の仕業なり――といふことが判明したれども...
牧野信一 「変装綺譚」
...プラトンが心の秩序に相応して国家の秩序を考えたことは奇体なことではない...
三木清 「人生論ノート」
...奇体だと思っていましたら...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...ずいぶん奇体(きたい)だねえ...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...奇体(きたい)だと思っていたら...
宮沢賢治 「さいかち淵」
...奇体なことには、この古いお城下町は古くから仏教信者が多かった...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...」私は即座に蛙のような奇体な...
室生犀星 「不思議な国の話」
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