...旧自由党員は奇貨措く可しとしてこれを共和演説と誣い...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...経費の点はしばらく措くとしても...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...十分に信を措くに足るもの...
高木敏雄 「比較神話学」
...閣老阿部も「憂悶措く能はず」...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...其の敵黨に對する戰法の卑劣にして且つ陰險なるは暫らく之れを措くも...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...第一の通俗な問題も措くとしよう...
豊島与志雄 「形態について」
...感歎措く能はず...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...此の浄瑠璃をきいて感動措く能はざるなり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...身を措くに苦しんだ...
長岡半太郎 「アインシュタイン博士のこと」
...それはしばらく措くとして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...巻を措くあたわざるの思いをさせる...
久生十蘭 「地底獣国」
...冤(えん)に泣く民の一人にても存在すると云ふことは聖代の歴史の一大汚辱なりとして恐懼自戒措く能はざる人人である...
平出修 「公判」
...主人が奴僕(ぬぼく)に措く如き信用を得ていると云ッて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...なかなか敬服措くあたわざるところがある...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...惜みながら措くこと...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...恐懼(きょうく)身(み)の措く所も知らずという有様...
吉川英治 「江戸三国志」
...この痛恨(つうこん)を思い知らせずに措くものではない」ひとり衣笠久左衛門ばかりでなく...
吉川英治 「黒田如水」
...寂心も早や狼狽措くところを知らなかった...
吉川英治 「私本太平記」
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