...葉子の控え目なしおらしい様子がいやが上にも人のうわさを引く種(たね)となって...
有島武郎 「或る女」
...これ等の芸術家が示す控え目...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...お父うさまにお目にかかりたかった」と波子が控え目な声で言った...
高見順 「いやな感じ」
...そして私も言葉を控え目に...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...時として控え目な態度を破ることもあったが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...シルヴァン・コーンは控え目な態度をして彼を静かに享楽さしておいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人々は彼らの控え目なのを冷淡だと見なし彼らの孤立を利己主義だと見なしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...同時に肌を隠すようでも現わすようでもある透明な不謹慎なかつ控え目な様を呈して...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...控え目にして食べるです...
中里介山 「大菩薩峠」
...万事控え目に大人しくしてゐるんです」「だから猶始末が悪(わる)いのよ...
夏目漱石 「それから」
...おそらくKが割りこんできてよい結果になるものと期待しながらこれまでかなり控え目な態度でいたが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...控え目に聞き咎めて言った...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...書斎をぶらつく方がいい」テンプルは控え目に微笑んだが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...そしてこれまでただ美しいとばかり言われて、人形同様に思われていたお佐代さんは、繭(まゆ)を破って出た蛾(が)のように、その控え目な、内気な態度を脱却して、多勢(おおぜい)の若い書生たちの出入りする家で、天晴(あっぱ)れ地歩を占めた夫人になりおおせた...
森鴎外 「安井夫人」
...だが哲学者仲間ではもっとも控え目でおとなしいこのプルタルコスが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...仕方なしにおずおずと控え目におたずねする...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...控え目にするとかえって怪しまれた...
柳田国男 「故郷七十年」
...ここでも控え目になどしていないから...
吉川英治 「三国志」
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