...かすかながらにもお前達は私の足跡から探し出す事が出来るだろう...
有島武郎 「小さき者へ」
...いい靈媒を探し出すこと...
海野十三 「心靈研究會の怪」
...犯人を探し出すことは絶望である...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...一の數字であらねばならぬところの穴を探し出すことにある...
佐野昌一 「虫喰ひ算大會」
...その帳場を探し出すのは訳はない...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...坩堝(るつぼ)の金糞(かなくそ)の中から何かの金属でも探し出す様に...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...その中から生滅の真珠を探し出すことが出来る人は...
田山録弥 「生滅の心理」
...若い私は自然科学は確かに宇宙の真理を探し出す能力をもっていると信ずるのであった...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...探偵の眼をもってそれらを探し出すのではなく...
中島敦 「悟浄歎異」
...今にキット犯人を探し出すでしょう」「ですから...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...だから検察当局も必ずや君を一応は疑ってもきっと他の人物を探し出すだろうとね」「――――」「ところがもう一つの考えがあり得ることに君は気がついているかね...
浜尾四郎 「殺人迷路」
...あいつらときたら下僕らしいずるさで寝るベッドは探し出すことを心得ているというわけさ」フリーダは頭をKの肩にもたれかけ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...ほとんど探し出すあてはないのだった...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...ブラジルの密林に隠れても探し出すだろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...初恋に破れた秀子が第二の恋人を探し出す間のつなぎにちよつとこの俺を話相手にして呉れたのだ...
牧野信一 「痴想」
...――浅草に行つて探し出すといふ空頼(そらたのみ)を棄てずには居られなくなつた...
牧野信一 「蘭丸の絵」
...教師の動作から滑稽味を探し出すほうにあまり忙がしくて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...蔵から探し出す時...
吉川英治 「新書太閤記」
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