...足音高く通り掛かるを呼び止め...
井上円了 「おばけの正体」
...もう掛かるか、もう掛かるかと、ワクワクしながら観察していますと、その手がとたんにグニャリと平たくなって、するするとポケットに忍び込んだ...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...光線が地球まで達するには数千年も掛かる程である...
丘浅次郎 「人類の誇大狂」
...物を疑うて掛かる精神の態度と...
丘浅次郎 「理科教育の根底」
...三番目の稽古に掛かるのが不動様の三尊である...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...一緒に公園の茂みの中にわなをかけに行っても彼のかけた係蹄(わな)にはきっとつぐみや鶸鳥(ひわ)が引掛かるが...
寺田寅彦 「重兵衛さんの一家」
...全部が入場するまでに一体どのくらい時間が掛かるかちょっと見当がつかない...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...白眼(しろめ)の運動が気に掛かるほどの勢いで自分の口から鼻...
夏目漱石 「坑夫」
...久保田夫人告別式の歸途自動車事故で足に負傷したのでお伴出來ぬと斷りの電話が掛かる...
南部修太郎 「日曜日から日曜日まで」
...何か強く引っ掛かるものがあった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...虎に(く)われ掛かる処を救うた愛犬を埋めた場所という(バルフォールの『印度事彙』三版三巻四九〇頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...東海道に掛かると...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...借家となると何やかや手が掛かる...
森鴎外 「雁」
...昌平橋に掛かる時...
森鴎外 「雁」
...戸田の渡しに掛かると...
森鴎外 「渋江抽斎」
...箪笥の鍵の掛かる處へ入れてゐると...
森林太郎 「身上話」
...ただ一つ気に掛かるのは...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...田舎家の軒に蓑が数多く掛かる風情は...
柳宗悦 「蓑のこと」
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