...兇悪な犯人を捉える際には...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...彼が友人ベエコンの名を持ちだす機会を捉えると...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...意識の構造又は実質をどうやったらば捉えることが出来るか...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...捉える必要に迫られる...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...実在をかくありのままに捉えるという直接性を云い表わすべく...
戸坂潤 「辞典」
...茲に空間の問題の手懸りを捉えることは...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...とうとう在宅のところを捉えることのできなかった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...然し文学者にとって形態を捉えることが如何に困難なことであるか...
豊島与志雄 「形態について」
...傑れた芸術家ははっきり捉える...
豊島与志雄 「性格批判の問題」
...よりよく人間を生々と捉えるのは...
豊島与志雄 「文学以前」
...もっと広汎な読者層を捉えるべく...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...また時間逆行の視野をも捉えることができ...
中井正一 「美学入門」
...それでなるべく初期の状態から捉えるためには...
中谷宇吉郎 「映画を作る話」
...仕入の悪い映画通を並べて殆んど無技巧にその心を捉える術(すべ)を心得ているのでした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...弥八 (伊兵衛を捉える)何をしやがる...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...時としてわずかに心もとなく近づいてゆく機会を捉えることである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...その存在は客観的に或いは対象的に捉えることのできぬ主観的なものである...
三木清 「哲学入門」
...一つは私を捉えること...
山本周五郎 「青べか物語」
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