...ここでしかし私は問題を正しく捉えるために...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...どんな風にしてあの眼帯の男を捉えるか...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...蟋蟀を捉えるのと同じ程度の細心さがなくてはならない...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...私はなぜかクモの巣の糸を集めて捉えるという方法を当時知らなかった...
高村光太郎 「蝉の美と造型」
...痙攣的に紙ぎれを捉えるとそれを握りしめた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...処で論理とは観念が存在を捉えるための観念形式なのだから...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...哲学の方法を論理という骨髄から大綱に従って捉えるためには...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...古本屋で本を眺めながら色々の想念を捉えることが楽しみだ...
戸坂潤 「読書法」
...私を最も捉えるのはこの間の消息である...
戸坂潤 「友情に関係あるエッセイ」
...傑れた芸術家ははっきり捉える...
豊島与志雄 「性格批判の問題」
...一つの人物性格を捉える時...
豊島与志雄 「性格批判の問題」
...違った角度から題材を捉えるべきだと思う...
野村胡堂 「芸術としての探偵小説」
...思いがけない音色と陰翳(いんえい)とを捉えるのだ...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...あなたの手はいつでも私の手を捉えることができるほど近くにあったことでしょう...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...どの角度に向けてヨットの帆を膨らませるべきかを知らないあの若者達を捉える躊躇によって横面を張られるのだった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...「ベルナアルさんを捉えるよりも野兎を捉えるほうがもっと楽です...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...この主題についてこれまでほとんど考えたことがない全ての人の心をも捉える...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...妾の心を捉える機会を...
夢野久作 「ココナットの実」
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