...すなわち一八一六年の生石灰の研究を振り出しに...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...まず白昼の銀座街を振り出しのR事件第一景について筆をすすめてゆこうと思う...
海野十三 「流線間諜」
...ぼくの振り出しじゃありません...
江戸川乱歩 「影男」
...それが半布(ハンケチ)を振り出した...
江見水蔭 「月世界跋渉記」
...漢方の風邪薬(かぜぐすり)のように振り出し絞り出すのである...
寺田寅彦 「コーヒー哲学序説」
...この振り出し薬の香をかぐと昔の郷里の家の長火鉢(ながひばち)の引き出しが忽然(こつぜん)として記憶の水準面に出現する...
寺田寅彦 「藤棚の陰から」
...冒険史の振り出しだったろうがな...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...僕はあの女(ひと)にあてて十萬ルーブルの手形を振り出して置く...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...もう一度振り出しから賽(さい)を振つて見よう」「それが宜いでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...仁丹を彼等の掌へ振り出して見せてやつた...
長谷川時雨 「北京の生活」
...」お由さんはハルピンのホテルの地下室で生れたのを振り出しに...
林芙美子 「新版 放浪記」
...奉天を振り出しに...
林芙美子 「崩浪亭主人」
...二度振り出したサイの目は...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...振り出しに行っているお成道の日本亭は...
正岡容 「寄席」
...」彼は頭を振り出した...
横光利一 「頭ならびに腹」
...二人はサンミシェルを振り出しに河を越え...
横光利一 「旅愁」
...まといを振り出して...
吉川英治 「大岡越前」
...知人の政府委員はメイ・フレデリックの美顔術によってマルクス学の国家理論さえ見下す約束手形を振り出した...
吉行エイスケ 「恋の一杯売」
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