...いい按配風もないようである...
犬田卯 「おびとき」
...時間の無駄のないようにと仕事の手順を按配してやって...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...伸び足らぬ者とほどよく按配して全体の調和をよくしてやる...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...ただし彼は効果を考えて過不足のないタッチを按配する器用な芸術家ではない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...大いに私の勝手な空想を按配(あんばい)し...
太宰治 「新釈諸国噺」
...私の貧しい約二十種類の著書が載つてゐるといふ按配なのである...
太宰治 「津軽」
...心臓がコトコトと響を立てて躍っているみたいな按配(あんばい)で...
太宰治 「パンドラの匣」
...よい按配とは思われませんでしたわ」私と妻は階段を地下室へ降りて行く...
外村繁 「落日の光景」
...あれこれを題材的に按配して書く...
宮本百合子 「「結婚の生態」」
...ゆとりをおいて飲めるように按配(あんばい)してあるらしい...
山本周五郎 「さぶ」
...量の按配(あんばい)をしながら酌をしてまわった...
山本周五郎 「さぶ」
...生(いく)の松原の名勝を按配して...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...日を按配しとかれないと...
横光利一 「旅愁」
...雨が霽(あが)ったので、『晴れましたぜ、いい按配に、波も穏かで』客は、船底から這いだした...
吉川英治 「篝火の女」
...七度戦って七度勝つといった按配であった...
吉川英治 「三国志」
...ごたついているようにも思える』『それはよい按配だ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...とにかく体に着けてみるといった按配...
吉川英治 「随筆 新平家」
...「あの按配(あんばい)では...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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