...二度と日の目を拝むことはできやしないのよ」相手の顔色を読み...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...そして泣き顔をして両手で老人を拝むやうな真似をした...
薄田泣菫 「茶話」
...手を合わせて拝むようにするのを耳にもかけず...
谷崎潤一郎 「少年」
...まことの父と母との御姿を拝むことができましょうのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...「拝むからそれで買っておくれ」とか...
夏目漱石 「門」
...ひたむきに平次を拝むのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...拝むわけじゃアないんでしょう...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...拝む!」とか「ちつたあ俺の胸だつて察して呉れても好さゝうなものぢやないかね...
牧野信一 「競馬の日」
...猴王を拝むに土曜最も宜しく...
南方熊楠 「十二支考」
...かく忌み嫌わるるもの故諸獣を神とし尊ぶ例多きも鼠を拝む例は少ない...
南方熊楠 「十二支考」
...キリスト様を拝む様になりましてからね...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...厨子王の守本尊を借りて拝むと...
森鴎外 「山椒大夫」
...もはや手をたたいてヒホドを拝む者はなくなった...
柳田国男 「雪国の春」
...而して彼の学問を以て人を論ずる者の如きも亦多くは衣裳を拝むの類なるを如何せん...
山路愛山 「明治文学史」
...内の者は内陣(ないぢん)で本尊様を拝む...
與謝野寛 「蓬生」
...足元から拝む者もあった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...武蔵の踵(かかと)を拝むように...
吉川英治 「宮本武蔵」
...が不幸にして中村君の保証しただけの美しいのを拝む事は出来なかつた...
若山牧水 「木枯紀行」
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