...折よく先刻書いて置いた端書の投函(とうかん)を頼もうと思って...
芥川龍之介 「疑惑」
...そこへ折よく久しぶりで...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...長塚と予と折よく会合した時に先生から長塚にやった歌は...
伊藤左千夫 「正岡子規君」
...折よく御前には家中の重役の面々も居合せ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...折よく蘆屋川の顔見知りの運転手が...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ちょうど折よく御僧がお通りになったのです...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...折よく観音堂で昼寝...
種田山頭火 「行乞記」
...折よく發車間際で幸であつた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...折よく遊歴して来ていた勢源に三度礼を厚くして立合ってもらったのである...
直木三十五 「巌流島」
...折よく典竜老師が臥竜梅(がりゅうばい)の下で箒(ほうき)を使っていたのを見かけました...
中里介山 「大菩薩峠」
...折よくダンピエール先生がそこに居た...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...折よく連の人が来たので...
正岡子規 「病」
...母(かか)さんに別れに来た」「兄さん折よくあったぞえ...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...「どうぞすこし横におなりあそばせ」そのとき折よく...
山本周五郎 「新潮記」
...ちょうど折よく怯んだのを幸いに...
横光利一 「旅愁」
...折よくあの日だけ...
吉川英治 「江戸三国志」
...「折よく、いて下さればよいがな」貞盛は馬の上から、供の郎従たちへ、何度もいった...
吉川英治 「平の将門」
...折よく山門の中から出て来る虚無僧があったので...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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