...折しも河岸の方より走せ来る人力車々上の人がヤヤという声とともに...
饗庭篁村 「良夜」
...日本に帰つて折しも顔見世の芝居を見...
阿部次郎 「帰来」
...とつおいつする折しも...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...更け行く夜(よる)も三つ一つほとほと過ぎし折しもあれ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...「ああこれだな」と思った折しも...
海野十三 「暗号数字」
...腰の瓢箪を取り出す折しも...
大町桂月 「菅の堤の櫻」
...折しもあれ――というほどのことでもないが――そこへ大殿堂(グラン・パレ)ET小殿堂(プチ・パレ)の方角から一台の遊覧用大型自動車(シャラパンク)が疾駆して来て...
谷譲次 「踊る地平線」
...折しも輝き出した星の色は私の心の喜びの色か...
富田木歩 「小さな旅」
...折しも新落成の鐵道開業の祝ひとかにて...
内藤湖南 「寧樂」
...折しも余を去る事二間ばかりのところに退屈そうに立っていた巡査――自転車の巡査におけるそれなお刺身のツマにおけるがごときか...
夏目漱石 「自転車日記」
...今日ぞこの頃(ごろ)など思(おも)ひ出(いづ)る折しも...
樋口一葉 「あきあはせ」
...折しもかの子規(ほとゝぎす)軒端に近う鳴く声のする...
樋口一葉 「すゞろごと」
...折しもお蘭さま籬の菊に日映りのをかしきを御覽じけるほど成りしが...
一葉 「暗夜」
...動(ややと)もすれば太息(といき)を吐いている折しも...
二葉亭四迷 「浮雲」
......
槇村浩 「英雄ナポレオン」
...折しも社前の大燈籠の奉納会とやら申しまして...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...折しもボーア戦争の報道のためアメリカ通信社から南亜派遣の交渉があり...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...あたり見まはす折しもあれ最前の若衆...
夢野久作 「白くれない」
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