...それは武器を投ずる動作です...
石原莞爾 「最終戦争論」
...「文学士春の屋おぼろ」の名に奮起して身を文壇に投ずる志を立てた...
内田魯庵 「明治の文学の開拓者」
...おのれの面上に汚き石を投ずる...
太宰治 「もの思う葦」
...そしてその書翰を納めたる木函を大海に投ずる旨を...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...停まるが早いか駅々から故国にほんへ懐しい便りを投ずる...
谷譲次 「踊る地平線」
...低級の読者の多い明治の社会の趣味に投ずることが出来た...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...斯う言って先方(さき)の意に投ずるように聞くと...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...例えば市中の井戸の一割に毒薬を投ずると仮定する...
寺田寅彦 「流言蜚語」
...わが手に神明の投ずるものは一として...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...然らずむば憲政本党に投ずるの外ある可からず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼はあたかも深淵(しんえん)に身を投ずるがごとく暗夜のうちにつき進んだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...――されば私は筆を投ずる! 私はかの記述といふものの愚劣を思ふ...
中原中也 「深夜の峠にて」
...何人も事業に身を投ずるに当って覚悟しなければならないものである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それは快速と新奇とを好む人情に投ずるからであると云つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...今日万金を投ずるあの茶器は...
柳宗悦 「民藝四十年」
...相抱いて海に投ずる...
夢野久作 「書けない探偵小説」
...けだし地主が彼れの土地に多額の貨幣を投ずるか否かは...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...永遠の価値への要求をもって「行」に身を投ずる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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