...そこで慌てて鋤を投げ出し...
魯迅 井上紅梅訳 「白光」
...だらりと足を投げ出し...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そのまま線路の上へ投げ出して置けばいい筈だ...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...われとわが身を静粛に投げ出したるのちの無限のいつくしみの念とを知っていた...
太宰治 「もの思う葦」
...派出(はで)な縫いのある財布(アルフォリヨ)を投げ出したお百姓たちが...
谷譲次 「踊る地平線」
...三ページ読んだきりで投げ出したり...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...投げ出した膝の上で自分にかかえて乳首から息もつかずごくごく飲む...
寺田寅彦 「花物語」
...寝台の向こう側に身を投げ出した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それを音高く食卓の上に投げ出しました...
豊島与志雄 「三つの悲憤」
...山田は其処に身を落して足を投げ出した...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...「ほんとにつまらない」お浜は郁太郎を抱きながら投げ出したような溜息(ためいき)です...
中里介山 「大菩薩峠」
...槍を投げ出して両手で抱え込んだのは一束(ひとたば)の薪です...
中里介山 「大菩薩峠」
...この娘はそれでも父の足もとに身を投げ出して...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...いまいましそうに畳の上に小判を二枚投げ出し...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...驚いてなにもかも投げ出したまま...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...「是を持って行け」ばたりと投げ出した...
山本周五郎 「お美津簪」
...自分の全部を投げ出してかかった仕事がテンからペケだった事が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...脚を投げ出したり...
吉川英治 「源頼朝」
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