...此二三年間は思ふ所あつて試にわざと手入れをしないで投げやりに作つて見た...
會津八一 「菊の根分をしながら」
...こんな投げやりな文章では仕樣がないと思ひましたので...
太宰治 「このごろ」
...手荒く新聞を投げやり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...――いったいに物ぐさとなり、投げやりになり、富子夫人に万事を一任した風が見えだした...
豊島与志雄 「自由人」
...その投げやりの状態はただ...
豊島与志雄 「立枯れ」
...然し今投げやり投げ返されるのは彼自身であった...
豊島与志雄 「二つの途」
...投げやりな樣子も...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ただあの人の投げやりな態度のおかげなんですよ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...そのほかの点でも彼は投げやりになってしまっていたのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...自分を取扱うやりかたが特別怠慢で投げやりであるし...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...これを遠景に投げやり...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ひとつは彼の筆の投げやりなところから來てゐるのではないか...
堀辰雄 「日付のない日記」
...投げやりにわらつた...
牧野信一 「F村での春」
......
八木重吉 「貧しき信徒」
...投げやりにされている...
山本周五郎 「いさましい話」
...金之助のほうへ投げやりながら叫んだ...
山本周五郎 「落ち梅記」
...投げやりな態度に返っているようだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...切手を貼る処を破線(……)で囲んで、中に七号位の活字で恋の格言、投げやりな思想、耽溺気分の歌なぞを刷り込んだのは殊に眼新しい...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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