...手負いの意地の悪いのと同じ事だわ...
ストリンドベルヒ August Strindberg 森鴎外訳 「一人舞台」
...そんなぐあいでその日はどちらも手負い死人を出しまして引きとりましたところ...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...手負いの伊東を取囲んで斬ってかかる...
中里介山 「大菩薩峠」
...手負いだと思って油断するな」「何をッ」猛烈な取っ組合いが始まりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手負いを五六人も拵(こさ)えて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――宇太松でございますよ」手負いは苦しい息を絞りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手負いの得物を叩き落しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手負いのお通を庇(かば)ったのは...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...「しっかりしてくれ、お通さん、傷は浅い」「いえ、私はどうせ助ろうとは思わない――父さんにたったひと目逢いたいけれど」「尤もだが、――」お通の右の眼に浮ぶ涙を見ると、身を切られるようですが、この手負いを、御前平まで人目を忍んで運ぶ工夫はありません...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...手負いの獣のような勢いで部屋から駆け出して行ってしまった...
久生十蘭 「魔都」
...慟哭する孝助を叱って手負いの主人は養子先の相川家へ逃がしてやる...
正岡容 「我が圓朝研究」
...「恋の信玄」で手負いの侍女が...
宮本百合子 「印象」
...例の手負いの牡鹿が群へ立戻ることができるようにした...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...それどころでなく、手負いの牡鹿が、渡つてゆくちよろちよろの小流れで、燃えるような渇を医する機会も与えなかつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...身をひるがえせば梢斬り! 見る間に血は河となり修羅にのた打つ手負いの数...
吉川英治 「剣難女難」
...味方の手負いと討死は...
吉川英治 「三国志」
...秀吉が、茂山から方向を転じ、狐塚方面へ進軍してくると、途々(みちみち)、乱軍のあと、無数の手負いが、炎熱の地上に呻(うめ)いているのを見た...
吉川英治 「新書太閤記」
...手負いの一人一人に...
吉川英治 「新書太閤記」
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